【 認知症 ・ 語り 】 画像検査では異常がなく、診断がつかなかった。早期発見・早期治療を期待していたが、命綱を断たれた思いだった。分類: 【本人11】【認知症の診断】【診断のための検査】【画像診断検査】
画像検査では異常がなく、診断がつかなかった。早期発見・早期治療を期待していたが、命綱を断たれた思いだった。
床を虫がつっつっつ―と歩いているのを見て、「あれ、こんなところに虫がいる」って思いました。数秒間なんですけれども、虫が歩いてぱっと止まったときに、それが綿くずだったんですね。それを見たときに、「これは目の錯覚でも何でもない。これこそが幻視なんだ」と思いました。そのとき、ほんとに血の気が引くというか、……冷汗は出ませんでしたけれども、とんでもないことになったと思いました。
…
で、「画像で出ないので、診断できません。診断できませんから、治療もできません」と言われました。
早期発見・早期治療が、残された唯一の希望だと思っていましたので、「治療しない」と言われて、‥…何か、こう、命綱が目の前で、ぷつんと切られたと感じまして、……ほんとに、私の真後ろに死神が立っていて、今にも鎌を振り下ろしそうなので、「何とかしてください」つて言いに行ったのに、「鎌を振り下ろして、けがをしたら来てください」って言われたような……、そういう感じがしましたね。
https://www.dipex-j.org/dementia/topic/diagnosis/kensa/2531.html
動画があります。
前回は、(K1638)「 認知症の語り 」(26)
http://kagayakiken.blogspot.com/2021/10/K1638.html
<出典>
「認知症の語り(21)」、NPO法人健康と病の語りディベックス・ジャパン、日本看護協会出版会
https://www.dipex-j.org/dementia/
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