2019年6月12日水曜日

(K0773)  老人ホームの91歳孤独死(2) / 施設側からみる <見守り>


 (K0771)からの続き。
 

老人ホームの91歳が孤独死した。
(1)  老人ホームなのに孤独死した
(2)  発見されたのが12日後で腐敗が進んでいた
(3)  家族が「体調が悪い」と伝えていたのに、安否確認していなかった
 

【施設側からみる】

(1)  老人ホームなのに孤独死した

 施設のホームページを確認しました。
http://palmaryinn.com/akasi/

   「この施設では安否確認をします」とどこにも書いていない。※ サービス付き高齢者向け住宅では、安否確認をしなければならないが、今回は該当しない

   「介護にかかわる職員体制:2.51以上」と書いている。※ これはおそらく守られている(もしも守られていなかったら「有料老人ホーム設置運営指導指針」違反になる)

   「ご入居者おひとりおひとりの状況に応じたケアプランや介護メニューをご用意し、きめ細かな介護サービスを行っています」と書いている。※ 今回亡くなられた方は介護サービスの対象ではないので、これは当てはまらない

   「日常の雑事を丁寧にうけたまわるフロントサービス」とあるが、※ 今回亡くなられた方はフロントサービスを頼んでいないので(新聞記事;「男性は食事提供や週1回の掃除といったサービスを受けておらず」)、対象外である

   入居タイプについて
===== 引用はじめ(施設ホームページ)
 今すぐ介護を必要とされる方にも、ご健康な方にもご利用いただけるように、2種類の入居方式をご用意しております。要介護認定を受けておられる方は「介護型(終身利用型)」入居を、自分で身の回りのことができる要支援の方、及び自立の方は「普通型(介護付終身利用型)」入居をお選びいただけます。
===== 引用おわり
 今回亡くなられた方は、「普通型(介護付終身利用型)」入居である。※ 報道では「老人ホームの入居者が孤独死した」とあってこれは誤りではないが、正確に言うと「普通型(介護付終身利用型)入居者が孤独死した」となる。この違いは、大きい。かいつまんでいうと、普通のアパートの住人が孤独死したのと同じだと私は思う。そういう契約形態で入居している

   「優雅で快適な住み心地を、毎日実感していただけます」と書いてある。※ この「優雅で快適な住み心地」の中に、日常の安否確認を受けない自由も含まれている。今回どうだったか分からないが、もし入居者が日常安否確認をしてほしくないと言えば、施設はできない。入居者の生活様式をみると、日常安否確認を辞退していた可能性はあると思う
 

(2)  発見されたのが12日後で腐敗が進んでいた

 腐敗が進んでいたということは、家族にとっても、発見した人にとっても、他の入居者にとっても、間違いなくショッキングなことだっただろう。情緒的に反応するのに無理はない。
 しかし、「本来助かる命が、対応が遅れたため助からなかった」のとは、大いに違う。
 

(3)  家族が「体調が悪い」と伝えていたのに、安否確認していなかった

===== 引用はじめ
 家族からは5月4日に「(男性の)体調が悪い」と伝えられていた。ただ、その後数日は何度も自転車で外出していたという
===== 引用おわり
 安否確認しなかった理由は説明されている(少なくとも事件後の説明責任は果たしている)。
 


 老人ホームを一方的に非難する根拠はない、と私は思います。
 「こうあるべきだ」自分勝手に思い描いたイメージのとは違うので「貴方が悪い」と言っている。しかし、間違ったイメージで主張する「貴方も悪い」と、私は思います。

 ただ、老人ホームとして改善の余地があり、改善していかねばなりません。


 

 続く

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