2019年6月20日木曜日

(K0781)  存在感がなくなる(2) 二つの接し方 <見守り>

 
 (K0779)からの続き
 
 存在感がなくなった方にどう接すればよいか。
 

A)   存在感をもってもらう

 別の言葉で言うと、「存在感がある」「生き生きしている」「キラキラしている」「やる気がある」「お元気だ」「活発だ」「エネルギッシュ(エネルギーを感じる)」になってもらう。
 説得や、命令で改善できるものではない。あくまでも本人がどう生きようとしているかであり、他者が直接介入する余地はない。
 できるのは、本人に働きかけるのではなく、本人の環境に働きかけることだろう。どのような環境を作れば、本人が元気になってくれるだろうか。本人は、そのような支援を周囲から得て、自力で元気を回復していく。
 

B)   存在感のないまま受け入れる

 我々は普段気づかないが、存在感を維持するために、膨大なエネルギーが必要である。全体のエネルギーが減退している時、存在感のためのエネルギーを節約するのは、健全で賢明な反応だと思う。無理に存在感を持たそうとされると、本人は苦しくなる。
 

 好ましいのは、決めつけないことだと思う。本人は揺れ動く。「B) 存在感のないまま受け入れ」ながらも、どうしたら「A)存在感をもってもらえるだろうか」と工夫する。「A)存在感をもってもらえるだろうか」と工夫すしながらも、「B) 存在感のないまま受け入れ」ることを忘れない。
 
 「A or B」ではなく、「A and/or B」。
 
 
続く。

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