照明やテレビをつけっぱなしにして眠るのは、中高年の女性にとって肥満のリスクを高めるとする研究結果を、米国立衛生研究所(NIH)のチームが10日、発表した。「真っ暗にして寝ることで、女性の肥満の恐れを減らせる可能性がある」としている。
寝室のテレビや照明をつけたまま寝る女性は、調査期間内に体重が5キロ以上増加する確率が17%高かったことが、今回の主な研究結果の一つといえる。
「論文の執筆者らは、結論として因果関係を導き出せたわけではないと注意を促しつつも、」と言っている。私(=藤波)は、この因果関係に疑問を抱いている。
自論を述べる。
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神経質な人には、やせた人が多い。神経質な人は、照明をつけたまま眠れない。 この逆の現象が起こっている。 鷹揚な人には、太った人が多い。鷹揚な人は、照明をつけたまま眠れる。
「照明つけたまま眠る」と「中高年女性に肥満リスク」との間に相関関係はあるが、直接的な因果関係はない。
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研究者は、因果関係について次のようにコメントしている
(1) 睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌が光によって抑えられた結果、概日リズム(体内時計)や食事パターンに混乱が生じた可能性がある
(2) 光が、食物摂取量の調節に関与するグルココルチコイドなどストレスホルモンの分泌を妨げる「慢性ストレス因子」として作用している可能性がある
(3) 代謝に直接影響を与える別のメカニズムが働いている可能性がある
さらに、次のようにも言っている。
(1) 暗い部屋で睡眠を取ることを後押しする証拠が増えつつあり、今回の結果もその一つに加えることができる
(2) 肥満を減らすための公衆衛生戦略に、睡眠中のALANを低減するための介入を含めることも検討したら良いのではないか
同時に、次のようにも言っている
(1) 調査データは自己申告によるものであり、光度も不明であることから、今回の研究結果にはいくつかの制約がある
(2) 人工光への暴露量が多いことは「社会経済的に不利なことや不健康な生活習慣があることなどさまざまな尺度も反映しており、これらすべてが体重増加や肥満の一因となり得る」
因果関係はともかくとして、「部屋を暗くして寝る方が、熟睡できて健康に良い」は正しいと思う。ただ、こんなことは、こんなに凄く時間(5年間)と金をかけて調べなくても、生活の経験で簡単に分かる。
<出典>
中高年女性に肥満リスク。照明つけたまま眠ると…産経新聞(2019/06/11)
照明やテレビをつけたまま寝る女性は太りやすい可能性 米研究
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%85%A7%E6%98%8E%E3%82%84%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%BE%E5%AF%9D%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AF%E5%A4%AA%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7-%E7%B1%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6/ar-AACGM4Y
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