起こったこと
===== 引用はじめ
「その人らしく最期を迎えられる場所に」と、看取りの家の事業者が、須磨ニュータウンの一角で空き家を購入し、株式会社を設立したのは昨年夏。余命宣告を受けた患者5人ほどとその家族を受け入れ、利用者が望むサービスを介護・医療保険を利用せずに提供する計画だった。しかし、昨秋に自治会関係者へ事業概要を伝えると、住民側は「日常的に死を目にしたくない」などと反対の意思を表明。「看取りの家はいらない」「断固反対」などと記したチラシを周辺の家に張り出すなど反対運動を展開し、事業者は5月に開設を断念した。
===== 引用おわり
1.
なぜ「断固反対」なのか
1.1. 「日常的に死を目にしたくない」
1.2. 「亡くなっていく人のお世話は大事な仕事。でも暮らしの中に入ってこられると嫌なもの」1.3. 「必要な施設だが離れた場所につくってほしい。見える範囲でなければあってもいいというのが正直なところ」
2.
どのような「複雑な思い」なのか
2.1. 「勝った負けたの問題で終わらせたらいけない」
2.2. 「死からは逃れられない。住民側も自分たちの最期について考えるようにしないと」
3.
頓挫の原因
3.1. 「事業者が住民と親しむ前に走りだしたことが大きな間違いだった」
3.2. 「やっぱり住宅地で開設するべきではない」
4.
地域の福祉施設の事情に詳しい甲南大学経済学部の石川路子教授(48)=地域経済学=
4.1. 「在宅ケアが進んでいく中で、地域で死を迎えるためにはどうあるべきかを考えないといけない」
4.2. 「事業者と住民がまちの将来について話し合う機会が持てなかったことが非常にもったいない。思いやり合えない今の社会の一端」
4.3. 「これで終わりにせず、地域でどう死を受け入れていくのか、一から考えるきっかけにしてほしい」
5.
記者の思い
5.1. 高齢化の進行で「多死社会」が迫る中、平穏な最期をどう描き、それを周囲はどう支援するべきか。計画の頓挫は大きな課題を浮き彫りにした。
<出典>
「看取りの家」断念 多死社会の課題浮き彫りに
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201906/0012407843.shtml
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