2020年10月3日土曜日

(K1252) (異食)よくわからないけどおいしそう(1) / 認知症の人の不可解な行動(37) <認知症>

 ☆☆

食べることは、生の本能でもあり、心の空白や孤独を満たそうとする行為ともいわれている。とてもまずくて食べられないものでも、味覚や嗅覚が鈍っているため、平気で口に入れてしまう。進行してから重度で見られる

☆☆

 

 幼児がボタン電池などの異物を誤飲する事故は、よく聞く事例です。認知症の人にも、同じように誤飲事故が起こることがあります。

 

(異食)よくわからないけどおいしそう(1) ~ どういうことがよく起こるのか

  食べ物でないものを口に入れる

 理解力や判断力が低下すると、食べ物とそうでないものの認識が難しくなります。

 

<こんなケースも>

  うかつにものを置いておけない

  死亡事故につながる

  常時気が休まらない

 

<本人の気持ち>

 「手ごろな大きさと形。口にいれてみよう」

 満腹中枢の働きが低下して、空腹を感じているところに、タバコが目に入り、「お菓子かな、おいしそう」とパクリ。食べ物という概念がわからなくなり、嗅覚や味覚が鈍っているため、異物も口に入れてしまいます。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



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