2020年10月11日日曜日

(K1259) (弄便)ズボンがモゾモゾするから取り出した(1) / 認知症の人の不可解な行動(39) <認知症>

☆☆

弄便は、家族や介護者がもっとも苦労していることです。弄便が始まると、家族はショックを受けると同時、片付けや異臭などに悩まされます。在宅介護をあきらめるきっかけとなる場合も少なくありません

☆☆

 

 自分の排泄物を弄ぶ行為は、とてもショッキングなものです。

しかしこれも、本人なりに意味があっておこなっていることです。

 

(弄便)ズボンがモゾモゾするから取り出した(1) ~ どういうことがよく起こるのか

  自分の排泄物を弄ぶ

 自分便を弄ぶ行為を「弄便」といいます。便を粘土のようにこねたり、壁やトイレの手すりになすりつけたり、口に入れたりすることもあります。

 

<こんなケースも>

  周囲が不快な思いをする

  掃除が大変

  不潔

 

<本人の気持ち>

 「手が汚れて困ったな」

 便失禁をしてしまい、「なんだか気持ちが悪いな」と、下着の中に手を入れて確認してみました。すると、手には便がべっとり。「恥ずかしいから早く片付けなくちゃ」と慌てる一方、「汚れた手を拭きたい」と、とっさに壁になすりつけました。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



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