2020年10月22日木曜日

(K1271) (暴力をふるう)私を侮辱するなんてひどい(1) / 認知症の人の不可解な行動(41) <認知症>

☆☆

認知症の人は、自分の気持ちや意志を言葉で表現できず、わかってもらえないいらだちや寂しさを感じています。感情の抑制力も低下するため、少しの刺激で感情が爆発し、暴力になって相手に向かいます

☆☆

 

★ 突然大声をあげて怒りだし、殴りかかる。

周囲の人からすれば困った行為ですが、本人なりにもどかしく苦しい気持ちを抱えています。

 

 

(暴力をふるう)私を侮辱するなんてひどい(1) ~ どういうことがよく起こるのか

  すぐに手が出る

 認知症の症状として、感情が不安定になったり、気持ちが抑制できなくなったりすることがあります。しかし、決して理由なく感情のねじが外れるわけではありません。

 

<こんなケースも>

  介護者の心身の傷になる

  他人に暴力をふるって警察沙汰になる

  介護施設を追い出される

  お互いの関係がギクシャクする

 

<本人の気持ち>

 「気持ちが全然伝わらない!」

 言葉で「嫌だ」「わかってほしい」「~したい」と表現したいのに、言葉が出てこないため、イライラしています。

 周囲の人が叱ったり、意にそわない行動をしたりすると、「おれをバカにするな」という気持ちがわき、我慢できずに、暴力となって爆発します。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



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