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人間が年を取ると丸くなる、とは、残されたエネルギーを逆算しながら、無駄なことにエネルギーを浪費せず細々と長く生きてゆくこと。ある時期からは、精神よりも肉体の声を聞くことの方が重要になってきます
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● 相談 概要(50代男性)
50代男性。年齢とともに自分の意思が貫けなくなってきています。人と闘うことを避けてしまっているような自分に腹立たしさを感じています。
人を怒らせたくない、ぶつかりたくない、闘いたくない気持ちが自分の中にあるように思います。
年をとっても型破りで自分らしい生き方をしている人に憧れ、自分もそうありたいと思いますが、行動が伴いません。
人間は年を取ると丸くなる。これは仕方のないことなのでしょうか?
● 回答(柴門ふみ)概要
人は必ず老いてゆきます。その老いに向かって肉体を動かすエネルギーが徐々に減少してゆくのは、自然の摂理です。人とぶつかってもなお自分の意思を通すには、かなりのエネルギーが必要です。仮にもし人が一生に使えるエネルギーが決まっているとして、瞬発的に大きなエネルギーを使ってしまうと残りが少なくなってしまい、その分寿命が縮まる。
精神は肉体に支配されているといっても過言ではありません。こうありたいと思っても体が裏切る、のではなく体が「それは危険です」とサインを送っているのですよ。
人と争わず流れに任せる自分に出会ったら「長生きしろよと、体がサインを送っているんだな」と感謝すればよいのではないでしょうか。
<出典>
加齢で弱腰に ふがいない
【柴門ふみの人生相談】産経新聞(2020/10/?)
2020.10.25
19:00プレミアム
https://www.sankei.com/premium/news/201025/prm2010250003-n1.html
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