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新型コロナウイルスのクラスターが発生した。収束まで伴走した山城清二教授が振り返った。「高齢の入所者が、介護職に声をかけられて笑顔になる。これまで、介護の力を分かっていなかったと反省しました」
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支援に入ったときには、施設のスタッフはわずか6人になっていた。背景には、クラスター発生時に避けられない課題がある。「スタッフの3分の1はPCR検査で陽性が判明して入院。3分の1は濃厚接触者と判断されて自宅待機。そのほか、家族に反対されて職場に出てこられなくなった人もいた」
介護の人手が足りず、山城教授自ら、食事を介助したり、高齢者の体を拭いたりした。食べたがらない人に食べさせるのは至難の業だ。
他施設などから応援の介護職が入ったのは1週間後。施設内の雰囲気はがらりと変わった。山城教授の介助では食べなかった入所者が、介護職の介助なら、出された食事を食べきる。山城教授は「介護の専門職が、低い位置から目線を合わせて話すと入所者に笑顔が戻った。介護の技術があると、みんな明るくなる。これまで分かっていなかったと反省した」と言う。
<出典>
老健の感染クラスター対応 求められたのは「介護の力」
【ゆうゆうLife】産経新聞(2020/10/23)
https://www.sankei.com/life/news/201023/lif2010230007-n1.html
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