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鏡現象は認知能力の低下に伴う症状で、アルツハイマー型認知症以外ではみられません。また、人形を生きた人間のように扱う人形現象は、失認によって起こり、女性に多くみられます。心の安らぎを得ようとしています
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認知症の人が鏡や人形に向かって親しげに話していることがあります。
一見、不可解で少し不気味ですが、認知症の人がいる世界を理解しましょう。
(鏡現象・人形現象)懐かしい人と楽しくおしゃべり(1) ~ どういうことがよく起こるのか
● 鏡や人形と親しげに話す
鏡に向かつて一人二役で話す現象を「鏡現象」といいます。
また、人形を生きた人間のように扱う「人形現象」も、周辺症のひとつです
<本人の気持ち>
★ 鏡現象
「懐かしい人だねえ」
鏡をのぞきこんだら、「私をじっとみつめる人がいる」と気づきました。笑いかけると、向こうも笑顔を返し、話もはずみます。鏡の中の人が、「どこかで会った、懐かしい人」に思えます。
★ 人形現象
「私の娘はかわいいな」
子育てに夢中になっていた時代に戻っており、「私はお母さん。この子は私の生きがい」と、幸せをかみしめています。本人は人形を娘と認識し、世話をしています。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
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