2020年12月26日土曜日

(K1335)  既に海外では「命の選別」が行われている / コロナ禍「命の選別」直面(1) <臨死期>

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コロナ禍では避けられない。「命の選別」自体には年齢と言う概念は含まれないが、高齢者が重体になる可能性が高いことを考えると、高齢者がターゲットになりやすい。現実、既に、高齢者が「狙い撃ち」にされている

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===== 引用はじめ

 新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」で医療現場が逼迫(ひっぱく)している。入院患者や重症者の増加に医療体制が追いつかなければ、年末年始の医療崩壊も現実味を帯びる。 … 感染者の命をどう扱うかという「命の選別」をめぐる重い問題が今改めて、医療現場に突きつけられている。

===== 引用おわり

 

 この「命の選別」自体には年齢と言う概念は含まれないが、高齢者が重体になる可能性が高いことを考えると、高齢者がターゲットになりやすい。

 現実に、既に、高齢者が「狙い撃ち」にされている。

 

===== 引用はじめ

 新型コロナ感染症では医療崩壊の危機が度々、報じられている。実際、中国の武漢でも、米国やイタリアなどでも重症者用のベッドが足りなくなり、見放され、見捨てられて死んでいかざるをえない人が多数出てしまった。

 スウェーデンはその典型で、ふだんから集中治療室に空床がない場合、八〇歳以上の人や基礎疾患のない人は集中治療室の適用外という判断が早期に下される。ところが、新型コロナ感染症では、たとえ空床があっても集中治療室の適用外と判断するのが常態化した。これが裏目に出て、高齢者施設ではPCR検査が控えられた時期もあり、たくさんの高齢者が亡くなった。

 高齢者の治療を控えるという選択はオランダでも取られた。ここでは七〇歳が区切り目だという。

===== 引用おわり

「コロナ禍での医療資源配分をめぐる問い―人工呼吸器の配分とトリアージ―」

https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/3352

 

===== 引用はじめ

 イタリアのコロナウイルス“爆心地”ロンバルディア州のベルガモの病院の医師は、「わが国では、70歳以上で新型肺炎が重症化した場合、2人にひとりが亡くなっている状況です。彼らに人工呼吸器を着けさせなかったらどうなるか。(中略)ただ、どうすることもできない。人工呼吸器の数が足りない以上、若く、助かる見込みの高い患者を優先して治療しなければなりません」(週刊現代44号)といっている。

 ミラノ在住のヴィズマーラ恵子も、「地元の新聞では、一部の病院で、『70歳以上の患者さんに対しては、大量のモルヒネを投与して安らかに逝っていただく』措置を取っているという内容が報じられています」(同)と話している。

===== 引用おわり

「日本でも「60歳以上のコロナ患者」は人工呼吸器を諦めるべきか」

https://president.jp/articles/-/34420?page=2

 

 続く

 

<出典>

産経新聞(2020/12/23)

https://special.sankei.com/a/life/article/20201223/0001.html

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