2020年12月6日日曜日

(K1315)  苦しい感じでもマスクは安全 <体の健康>

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普通の人はたとえ高齢であってもマスクで低酸素状態になる危険は少なそうです。ただ心肺機能が著しく低下しているような人、自分でマスクの着脱ができない人、苦しさが伝えられない幼児などは、注意が必要です

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 高血圧で通院している60代後半の男性患者さんは新型コロナが流行するまでマスクはしなかったそうで、着けていると息苦しさを感じ、 … 「むしろ体に悪いのでは?」とまで言っています。

 

 では実際に血液中の酸素濃度にはどの程度の影響を与えているのでしょうか。

 

 規模は小さいですが、このことについて調べた研究結果が10月に米国の医学雑誌に発表されています。カナダ人の高齢者25人を対象に、マスク着用前、着用中、外した後にそれぞれ日常の活動を行い、血液中の酸素飽和度を測定したものです。

 平均年齢は76・5歳で、心肺機能が著しく悪い人は含まれていません。マスクは使い捨ての一般的なものです。結果はどの時点でも酸素飽和度は96%台で大きな変化はありませんでした。また酸素飽和度が92%を下回ると酸素が足りないと考えるのですが、そのような状態になる人は一人もいませんでした。

 この結果から、普通の人はたとえ高齢であってもマスクで低酸素状態になる危険は少なそうです。ただ心肺機能が著しく低下しているような人は、医師と相談した方がよいでしょう。自分でマスクの着脱ができない人、苦しさが伝えられない幼児なども着用を避けるべきです。

 

<出典>

(189)苦しい感じでもマスクは安全

【健康カフェ】 産経新聞(2020/12/06)

https://www.sankei.com/life/news/201126/lif2011260007-n1.html



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