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物忘れに対する態度が違う。アルツハイマー病の患者は物忘れをしたこと自体を認めず、取り繕おうとする。一方、鬱病では忘れることが気になり、心配になる傾向がある。発症の経緯にも違いが見られる
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前回からの続き。
1.
代表的な認知症であるアルツハイマー病と仮性認知症とではい次のような症状の違いがある
一つは、物忘れに対する態度だ。認知症の診断ガイドラインによると、アルツハイマー病の患者は物忘れをしたこと自体を認めず、取り繕おうとする。一方、鬱病では忘れることが気になり、心配になる傾向がある。医師の問診に対してすぐに「分かりません」と回答を諦めてしまうのも典型的な仮性認知症の特徴だ。鬱病患者に共通する、考えるのがおっくうになる症状のためだ。
2.
発症の経緯にも違いが見られる
アルツハイマー病は症状がゆっくり目につきにくい形で進むのに対し、鬱病では身近な人が亡くなったことなどによる喪失感や孤立をきっかけに、比較的短期間で悪化。ストレスなどの環境に影響を受けやすい。
3.
総合的に診断する
こうした特徴に加えて、食欲不振や睡眠障害がないかなど、総合的に鬱病の診断につなげる。
<出典>
「高齢者の鬱病 気付いて」
産経新聞(2020/12/11)
添付図は、
高齢者のうつ病と認知症の違い
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_884.html
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