2020年12月9日水曜日

(K1319)  介護サービスを利用中の人が有償ボランティアとして“働く”(2) ~ 具体例 <高齢期の仕事>

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コンビニエンスストアで“ちょこっと仕事”を始めた。日頃はつえで歩く川下昌子さんは、「働くのはいいこと。元気になった」。市川きみえさんも「みんなのためになるのは、とっても楽しい」と口をそろえる。

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 前回の(K1318)では、「介護サービスを利用中の人が有償ボランティアとして“働く”」の一般論を書いた。今回は、具体例を書く

 

 「いつもはつえで歩く人が、仕事中はつえなしで動く。みんな意欲的になり、仲間意識も生まれました」

 介護福祉士の角谷(かくたに)美恵さん(40)は、認知症の高齢者らの変貌ぶりに驚く。千葉県船橋市のデイサービス事業所「やすらぎの森 前原」の利用者らが、コンビニエンスストアで“ちょこっと仕事”を始めた成果だ。

 

 この日は、認知症などで要介護の3人が午前の1時間程度、セブン-イレブン船橋夏見1丁目店で清掃や商品の陳列・整理などに携わった。

 日頃はつえで歩く川下昌子さん(79)は、「働くのはいいこと。元気になった」。市川きみえさん(75)も「みんなのためになるのは、とっても楽しい」と口をそろえる。

 3回参加すると、系列店でも使える1千円分の商品券が受け取れる。これが楽しみ、という柴田敬子さん(83)は、「この仕事はいいですよ。私は食いしん坊だから、もらうと一気に使っちゃう。あまり辛くなくておいしい塩辛があるの」。

 

 次回「高齢者のインフラ」に続く。

 

<出典>

介護でも“働く”を実現 社会と接点ある介護サービスに

【ゆうゆうLife】 産経新聞(2020/12/04

https://www.sankei.com/life/news/201204/lif2012040010-n1.html



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