===== 引用はじめ
NPOの活動を続けるうえで、 … 活動資金の確保は大切な仕事だ。
NPOは「非営利組織」と称するため誤解されやすいが、無報酬ではなく、事業を通じて利益を得ても問題ない。ただ、利益を配当などで株主に分配する企業と異なり、活動目的のために使うよう決められている。
===== 引用おわり
NPOの収益源としては、四つある。
①
会費(2.8%)
②
寄付金(8.0%)③ 補助金・助成金(10.9%)
④ 事業収益(77.0%)
注1)ここでカッコ内の数字は、収益に占める比率
注2)添付図参照
新聞記事から離れる。以下は、私の意見。
NPO法人を立ち上げる時、立ち上げた後は一年に一回、事業計画、予算計画を作成する。予算計画を立てる時、二つの制約がある。
・ 事業計画で予想される支出と同額またはそれ以上の収入計画でなければならない(繰越金を使う場合は、その限りではない)
・ 収入計画は、実現可能でなければならない
また、立ち上げた後は一年に一回、事業報告、決算報告を作成する。
先に示した四つの収益源に対して、四つの指標を考えてはどうか。
①
会費 … 会員満足度の指標
②
寄付金 … 篤志家満足度の指標③ 補助金・助成金 … 公的インキュベーター活用度の指標
④ 事業収益 … 活動性の指標
(注)インキュベーターとは、生まれたばかりの乳児を育てる保育器の意。
そこから転じて、独自の創造性に富んだ技術、経営ノウハウ等を持つベンチャー企業の旺盛な起業家意欲に着目し、経営アドバイス、資金調達へのアクセス提供、企業運営に必要なビジネス・技術サービスへの橋渡しを行う団体、組織を指す。
決算報告において、
①
会費 … もしも会費が予定通り集められていなかったら、会員満足度を充足できなかったからではないか
②
寄付金 … もしも寄付金が予定通り集められていなかったら、篤志家満足度を充足できなかったからではないか
③
補助金・助成金 … (後述)
④
事業収益 … もしも事業収益が予定通り集められていなかったら、活動性が不足していたのではないか
また、事業計画作成において
①
会費 … 予定通りの会費を得るにたる、会員満足度を向上する事業計画になっているか
②
寄付金 … 予定通りの寄付金を得るために、篤志家満足度を向上する事業計画になっているか
③
補助金・助成金 … (後述)
④
事業収益 … 予定通りの事業収益を得るために、十分な活動性を実行できる事業計画になっているか
補助金・寄付金に関しては、別の見方をする。
NPO法人を設立する(設立した)以上、永続的な組織活動を前提としている。補助金・寄付金は、設立当初の脆弱な体制・資金調達能力を補填するものとして活用できる。しかし、安定した後は、有効活用すればよいが、依存してはいけない。
・ 設立時 … 設立時の財源として、有効に活用できているか
・ 安定期 … 有効活用そのものは良いことだが、依存しなくてよくなっているか
<出典>
思いを形に、事業で活動資金も
【NPOで社会を変える】(4) 朝日新聞(2018/06/22)(教えて!NPOで社会を変える:4)思いを形に、事業で活動資金も
https://www.asahi.com/articles/DA3S13552716.html
添付図は、ここから
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