===== 引用はじめ
牛乳に認知症抑制や筋力アップを後押しする効果が期待できることはこれまでさまざまな研究から明らかになっていたが、最近、認知症発症と筋力との間にも大きな関係がありそうだとの研究結果が発表された。これらの結果から、歯の悪い高齢者でもタンパク質の摂取がしやすい牛乳の有用性が「筋肉組織の強化」という面から、改めてクローズアップされることとなった。(山本雅人)
===== 引用おわり
牛乳を飲むと筋力がつき(3)、筋力がつくと認知症になりにくい(1)。実際、牛乳を飲むと認知症になりにくい(2)。
【項目】
(1) 「全身の筋力の指標となる握力」と「認知症になりやすい傾向」(2) 「牛乳摂取」と「認知症の発症リスク」
(3) インターバル速歩における「乳製品摂取」と「大腿筋の筋力」
【展開】
(1) 「全身の筋力の指標となる握力」と「認知症になりやすい傾向」
久山(ひさやま)町研究。昭和63年
===== 引用はじめ福岡県の同町の住民健診を受けた60歳以上の1192人を24年間追跡したところ、全身の筋力の指標となる握力の数値が低かった人が、アルツハイマー型の認知症になりやすい傾向があることが分かった
===== 引用おわり
(2) 「牛乳摂取」と「認知症の発症リスク」
久山(ひさやま)町研究。平成17年
===== 引用はじめ(添付図左)1日当たりコップ1杯程度の牛乳(97~197グラム)を飲む人は、あまり飲まない人に比べ、アルツハイマー型と血管性を合わせた認知症の発症リスクが3割程度低くなる。
対象者を17年間追跡し、栄養摂取に関するアンケートと突き合わせて判明したものだ
===== 引用おわり
(3) インターバル速歩における「乳製品摂取」と「大腿筋の筋力」
信州大大学院総合医理工学研究科の研究。平成25年
===== 引用はじめ(添付図右)対象はインターバル速歩を5カ月間続け、一定の筋力に達した状態で安定した中高年の女性計60人。30人ずつ2群に分け、そこからさらに5カ月間、片方の群はインターバル速歩後30分以内にコップ1~2杯の牛乳に相当する乳製品を摂取、もう片方はインターバル速歩だけを行ってもらった。その結果、乳製品摂取の群は大腿筋の筋力が16%アップしたのに対し、摂取しない群は7%と大きな差が出た
===== 引用おわり
なお、「インターバル速歩」とは、
===== 引用はじめ
ややきつく感じるペースの歩行と、ゆっくりしたペースの歩行を3分間ずつ交互に繰り返すもの。1日15分で週4日以上(まとめてやる場合は1週間で計60分)行う。「5~6カ月の継続で筋力が1割近くアップする」という。===== 引用おわり
<出典>
認知症発症と筋力に関係 / 牛乳 筋肉組織の強化からも有用性
【100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2018/06/19)牛乳 筋肉組織の強化からも有用性
https://www.sankei.com/life/news/180619/lif1806190010-n1.html
添付図は、このサイトより
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