「第2の義務教育」という言葉に惹かれた。少し脱線するが、
現在の義務教育(小学校・中学校)での知識は、仕事に就いたとき、結婚したとき、子供が生まれたとき、ほとんど役に立たない。自立するための金銭管理、継続的な健康管理、複雑な契約の締結、地域での生き方など、人生に必要なもののほとんどが含まれていない。家庭やご近所の教育力は、著しく低下した。後世のため「第2・3…の義務教育」を創っていかねばならないのではないか。その一つとして「老い学ぶ第2の義務教育」も必要だろう。
===== 引用はじめ
人生100歳時代を迎える備えと覚悟はあるだろうか-。滋賀県栗東市と湖南市で、前期高齢者となる65歳を対象にした「100歳大学」が開講されている。趣味作りといった既存の講座とは一線を画し、福祉や認知症対策など、老いを生き抜く基礎を学ぶ“第2の義務教育”として注目されている。…
(宮田奈津子)
===== 引用おわり
何を学ぶのか
===== 引用はじめ
基礎科目として介護予防や福祉制度、地域参加、幸せ作りなどを学ぶ。そのほか、男女別認知症対策や料理、介護予防体操といった選択科目を受講する。身体の衰えも男女や個人で傾向が異なり、自分の老いを想像することで必要な対策もできる。学びを生活の中心にして、ライフスタイルも確立してもらう===== 引用おわり
「100歳大学」を通じて目指すところは
===== 引用はじめ
成長期の義務教育は、社会で活躍するための“登山の教育”で、先生も教科書も夢もある。一方、高齢者は体力低下や社会的役割の喪失などに直面し、時間だけが横たわる。“人生下山の教育”を全国各地に広めたい。高齢者が積極的に福祉や地域課題に取り組んでほしい===== 引用おわり
【用語解説】100歳大学
===== 引用はじめ
平成27年9月、滋賀県栗東市で1期生37人を迎えてスタート。28年には同県湖南市でも開講した。65、66歳が対象で、市広報などで募集を行う。各分野の専門家を講師に迎え、体系的に「老い」を学ぶ。1年間で基礎と選択科目を40コマ以上受講し、単位取得者には市が卒業証書を授与する。卒業生からは「老いを考える仲間ができて心強い」「高齢者としての心構えができた」といった声が寄せられているという。===== 引用おわり
<出典>
老い学ぶ第2の義務教育 / 「100歳大学」提唱の國松善次・元滋賀県知事【100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2018/07/03)
老い学ぶ第2の義務教育 「100歳大学」提唱の國松善次・元滋賀県知事
https://www.sankei.com/life/news/180703/lif1807030015-n3.html
写真(國松善次・元滋賀県知事)は、このサイトから
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