近所を見ても、空家・空部屋・空地が増えてきています。
空き家が増えると何が問題になるのか。
===== 引用はじめ(抜粋)
(1) 周辺への悪影響空き家を放置すると近所迷惑になりやすい要素が多く、地域によっては景観上の問題にも発展して、その影響度は大きいと考えられています。
(2) 犯罪の増加
最近は、空き家への放火がニュースで取り上げられることも多くなっています。しかも放火犯は、連続して放火をする傾向が強く、空き家の多い地域は格好のターゲットになってしまうことから、朽ちた木造住宅は相当危ないと言えます。
(3) 住宅市場の需給バランス悪化
人口減少と世帯数減少が始まって、住宅が減らないとなれば、空き家が増えすぎて、住宅の資産価値が下がっていくかもしれません。===== 引用おわり
http://www.tochikatsuyou.net/column/akiya-mondai/
空家・空部屋・空地は、地域にとって問題としてとらえられるが、うまく活用できれば、地域の宝にもなるのではないでしょうか。
毒にもなり、薬にもなり、その差は大きいです。負から正へ逆転するのですから。
空家・空部屋・空地を提供したい人と、利用したい人がいて、うまくマッチングできれば、地域にとって宝にもなるはずです。その試みは、既に始まっています。
たとえば、神戸市でいうと、
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/09/20180920161801.html
すまいるネットでは、「空き家等活用相談窓口」があります。
https://www.smilenet.kobe-sumai-machi.or.jp/vacant/
「空き家・空き地地域利用バンク」としては、
https://www.smilenet.kobe-sumai-machi.or.jp/vacant/akiya_bank/(添付図)
大いに利用すればよいと思いますが、これだけでは十分でないでしょう。どうしても「敷居が高い」感があり、気楽には利用しにくいところもあると思います。
阪神・淡路大震災のときの掲示板によるマッチングが参考になるのではないでしょうか。
震災直後の物不足のとき、「…を欲しい」と「…なら差し上げられます」という情報が交錯し、なかなかうまくマッチングできなかった。その時、単純に、掲示板を使ってみたところ、けっこううまくマッチングできたそうです。掲示板を二つに分けて、一方に「…を欲しい」一方に「…なら差し上げられます」を書いたそうです。
===== 引用はじめ
Q: 市民ボランティアネットワーク「がんばろう!!神戸」では、どのような活動をしていったのですか。
A:まずは、比較的被害の少なかった地区に建つビルの空き部屋をお借りして、NTTに仮設電話を引いてもらい、市民とのホットラインを作りました。それを通して、被災地からはニーズ(提供してほしいもの)が届き、それを片側の壁に付せん紙で張り出していく。そして非被災地からは「水を持っていくよ」「衣類があるよ」といったシーズ(提供できるもの)が届き、それを反対側の壁に張り出していく。それらを市民がつなげて行動する場としてのプラットホームを作ったんです。
この場での初めてのマッチングは、「赤ちゃんが1週間同じ紙オムツをしていてオムツかぶれがひどいんです。何とかしてほしい」という情報が入ったんです。それを見て子育ての経験のあるお母さんたちが、「これはひどい、何とかしてあげたいわ」と言いだした。それを聞いた男性たちが、「ここに、『下呂温泉からお湯を届けられる』ってあるよ、これで洗ってあげられないかな?」「でも外だと寒いね」「あっ、ここに幼稚園の教室が三つ空いているっていうから、ここ借りない?」「車が必要だろ?」「車だったら私出します」。ということで、神戸市中央区の幼稚園に赤ちゃんのお風呂屋さんが出来たんです。その情報を今度はラジオ・テレビで伝える。すると神戸市内の産院から、「新生児用のお湯がないのでわけてくれませんか?」「いいですよ」と、お湯を持って行ってあげる。その情報を聞いた大阪のつくだ煮屋さんから「うちは大なべがあるからお湯だったらいくらでも出せるよ!」と電話が入ってくる。『お湯ならまだあるよ』っていう情報をまたラジオやテレビで伝えていったんです。
===== 引用おわり
https://www.npwo.or.jp/arc/nhkvnet/sinsai15/interview/interview_04.html
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