認知症について話し合っていると、「この人は認知症を分かっていないな」と思うことの方が多いです。そこが分からないと、認知症について語り合っても意味が無いとさえ感じます。
===== 引用はじめ
--診断後、周囲の反応にショックを受けた
藤田 認知症の人は、「何も分からない人」「なったらおしまい」など、人として相手にされないと感じた。例えば、私がいるのに、私のことについて私にではなく周りの人に尋ねるなど。病気そのものより、周囲の“偏見”によって生きる力を奪われている人が多いのでは。
--できないこともあるが、できることもある
藤田 私は、家族の夕食を作り続けたい。以前は料理が得意で、何品も(同時進行で)作れた。けれど、今はできない。でも、1品ずつなら作れる。認知症でも、今ある暮らしを続けていけるし、そうしている人も増えている。でも、とかく、一人では無理だと決めつけられがちだ。
永田久美子 周囲が「できない」「危ない」「やめさせよう」と考えると、本人の可能性が奪われてしまう。できることに光をあてる方へ発想を転換したい。
===== 引用おわり
本をいくら読んでも分かりません。初めてあって話していてもなかなか気づかず、途中で「もしかして」と思うこともあります。上で登場する藤田さんも、アルツハイマー型認知症と診断されていますが、会話を聞いただけでは、それとわからないでしょう。
===== 引用はじめ
【プロフィル】藤田和子(ふじた・かずこ) 一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」代表理事。昭和36年生まれ。鳥取市在住。45歳でアルツハイマー型認知症と診断される。著書に「認知症になってもだいじょうぶ! そんな社会を創っていこうよ!」(徳間書店)。【プロフィル】永田久美子(ながた・くみこ) 認知症介護研究・研修東京センター研究部長。昭和35年生まれ。認知症の人と家族、地域の人が安心して暮らせる地域作りに取り組む。著書に「認知症の人の見守り・SOS ネットワーク実例集-安心・安全に暮らせるまちを目指して」(中央法規)など。
===== 引用おわり
<出典>
認知症とよりよく生きるには【ゆうゆうLife】 産経新聞(20190104)
認知症とよりよく生きるには
https://www.sankei.com/life/news/190104/lif1901040009-n1.html
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