「認知症治療に役立つ可能性」という意味で朗報であるが、どのような影響が出てくるでしょうか。受験生がこぞって、(こっそり)この薬を飲もうとするのではないでしょうか。ドーピングを思い出しました。
多くの医者が、自分や家族は薬を飲まないようにしていると聞きます。薬が毒だと知っているからでしょう。
重篤な病に薬をつかうことは意義があると思います(毒以上の働きを期待できるので)。薬の助けを借りる治療は必要だと思います。しかし、1週間前の記憶を取り戻すために薬を飲みたいとは、私は思いません。
(1) 効果:1週間前の記憶を思い出す
(2) 薬:めまいの治療薬(あらたに開発したものではない)(3) メカニズム:ヒスタミンが関係する
(4) 期待:アルツハイマー病などの新たな治療法につながる可能性
【展開】
(1) 効果:1週間前の記憶を思い出す
===== 引用はじめ
チームは20代を中心とした健康な男女計38人に100枚程度の写真を見せ、約1週間後に覚えているかを調べる実験を実施。その結果、薬を飲むと、忘れていた写真を思い出すケースが増え、正解率は最大で2倍近く上昇することが判明。忘れた写真が多かった人ほど効果があり、見たかどうか判別が難しい写真で正解率がより高まる傾向があることも分かった。
===== 引用おわり
(2) 薬:めまいの治療薬(あらたに開発したものではない)
===== 引用はじめ
めまいの治療薬として使われている「メリスロン」を飲んだ場合と、飲まなかった場合で正解率を比較した。===== 引用おわり
(3) メカニズム:ヒスタミンが関係する
===== 引用はじめ
この薬は脳内の情報伝達に関わる「ヒスタミン」という物質の放出を促進する働きがある。この効果で記憶を担う神経細胞が活性化し、忘れた記憶の回復につながったとみている。===== 引用おわり
(4) 期待:アルツハイマー病などの新たな治療法につながる可能性
===== 引用はじめ
記憶が回復する仕組みを詳しく解明し、認知症の研究成果と組み合わせることで、アルツハイマー病などの新たな治療法につながる可能性がある。===== 引用おわり
<出典>
忘れた記憶 薬で回復 / 認知症治療に役立つ可能性産経新聞(2019/01/09)
忘れた記憶を薬で回復 東大など世界初、認知症治療目指す
https://www.sankei.com/life/news/190108/lif1901080033-n1.html
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