「今(介護の)渦中にある人のために」と本を書いた酒井さん。
===== 引用はじめ
「暴言、徘徊(はいかい)、妄想、興奮、昼夜逆転…。母は本当にさまざまな症状が出ました」と、酒井さんは介護生活をしみじみ語る。アサヨさんとの暮らしは、まるで「ジェットコースターのよう」だったとも。
施設への入所も考えたが、デイサービスセンターから “脱走”し、警察から電話がかかるような状況では、かなわなかった。
===== 引用おわり
認知症の母と12年を本音でつづる。
本は、酒井さんが、認知症に付随する症状に振り回されては、そのたびに対処方法を見つけていく過程を7章に分けて、追いながら進む。名付けたネーミングが印象的だ。
最初、アサヨさんがつくその場しのぎの嘘にだまされる「カモ時代」(第1章)から始まり、妄想や暴言、ぶち切れモードに心を痛ませる「猛獣使い時代」(第3章)を経て、認知症の症状が進んだことにより、かわいいおばあちゃんになった「楽勝時代」(第6章)に行き着く。
楽しいイラストやユーモラスな記述が多いが、介護、同居生活の現実はシビアだ。「介護はきれいごとではいかない」という言葉に実感がこもる。
<出典>
介護は無理せず、手抜き上手で / 酒井章子さん認知症の母と12年本音でつつ゜る産経新聞(2019/03/12夕)
「介護は無理せず」認知症の母との12年、エッセーに
https://www.sankei.com/life/news/190314/lif1903140012-n1.html
本:酒井章子、『認知症がやってきた!』
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