2019年3月31日日曜日

(K0700)  介護に携わる人の意識の変化 / おいおい展 <介護>

 
 介護のお仕事については、今でも人不足なのに、需要(介護を必要とする)は増え、供給(介護を担う働き手)は減り、人で不足が慢性化している状態が続きそうだ。しかもイメージが悪い。

 「おいおい老い展」のチャレンジを見る。
 
===== 引用はじめ
 年を重ねるのが楽しみになる社会を目指す「おいおい老い展」(スタジオ・エル主催)が5日間の日程を終え閉幕した。《小学校の主要5教科に介護や老いの要素を》《高齢者の恋愛と性》など、社会通念を打ち破る67の展示に、来場者は自分の未来を重ねて“生きる”道筋を考えた。(「介護と福祉のこれから」取材班)
 介護と福祉のイメージアップを目指す厚生労働省の補助事業「これからの介護・福祉の仕事を考えるデザインスクール」の集大成。昨夏から多職種の約500人が延べ55回の会合を重ねてきた。
 スクールは、到達点を先に決め、すべきことと日程を逆算して挑戦する手法を取った。高齢者施設で酒を醸造して地域の交流拠点にしたり、動く市電で鉄道ファン向けにデイサービスを行ったりするなどのアイデア展示がずらり並んだ。
===== 引用おわり
 

 一つの成果は、「これからの介護・福祉の仕事を考えるデザインスクール」受講生の意識が前向きな変化が多く見られた ――― こと。

 主催のスタジオ・エルは全会合でアンケートを実施。初回と最終回のアンケート結果(平均年齢39歳)を分析した。
 
(1)  介護業界について「かっこいい、かわいい、おしゃれな業界」「やりがいや意義など、伝えたい魅力が多い業界」と答えた人が増えた。

(2)  家族や友人から介護業界への就職、転職を相談されたとき「賛成する」「勧めたい」との回答も増え、反対の意見は減った。

(3)  幸せの心的特性に注目した分析でも、「自分の人生に求める大切なものを得てきた」など21項目中15項目で満足を感じた人が増加。
 
 介護の魅力を発信しようと始まった一連の取り組みの成果が、参加者によって示された。
 

 介護の職場環境が改善し、介護に携わっている人が、「介護職はいいよ」と人に勧められるような職場になってほしい。
 

<出典>
自分の未来と生きる筋道考えて  老い展
産経新聞(2019/03/29)
 
「おいおい老い展」 自分の未来と生きる道筋考えて
https://news.headlines.auone.jp/stories/domestic/social/12249849?genreid=4&subgenreid=12&articleid=12249849&cpid=10130017
 
 添付写真は、「ポータブルトイレットシアター」の舞台で演じる92歳の俳優、岡田忠雄さん(右)


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