(K0686) 後悔しかない選択肢。胃婁 ／ 最期の選択(2) ＜脳の健康＞＜介護＞＜臨死期＞

 
　選択肢問題。

・  「Ａなら幸せになり、Ｂなら不幸になる。どちらを選ぶか」　…　これは選択肢問題ではない。こうと分かれば、Ａを選ぶ。悩む余地がない

・  「Ａを選んで良いことも悪いこともあるし、Ｂを選んでも良いことも悪いこともある。どちらを選ぶか」　…　これが普通の選択肢問題である。

・  「Ａを選んでも後悔する。Ｂを選んでも後悔する。どちらを選ぶか」　…　このような悪魔のような選択肢もある。どちらも嫌だが、どちらかを選ばねばならない

 

　「胃婁はしても後悔、しなくても後悔ですよ」と、高見国生さんは答えているそうです。本人に代わって家族が「イエス」か「ノー」かを決めるのはとてもつらいことです。

 

　では、この「悪魔の選択肢」に正解はないのか？

 
＝＝＝＝＝　引用はじめ
　人間にとって「死」は避けられないことですが、どんな最期を迎えたいかは人によって異なります。家族は、本人のこれまでの生き方を思い起こして、本人が望むであろうと思われる道を選びます。私は、その決断が正しいと思います。
　配偶者や子供に悩みをもたせないように、元気なうち、意思表示ができるうちに、自分の最期の希望を考えて伝えておくことが大切です。
＝＝＝＝＝　引用おわり
 

＜出典＞　　　前回と同じ。

どんな最期を迎えたいか
【高見国生の認知症と歩む】(12)　産経新聞(2019/03/21)