イヨカン果汁を摂取すると脳血管性の認知症を抑制される可能性が示された。
認知症には、異常なタンパク質が脳にたまって発症するアルツハイマー型(68%)のほかに、脳梗塞などに起因する脳血管性のものも多い(20%)。イヨカンは後者の脳血管性の認知症の抑制に可能性があるが、脳血管性・アルツハイマー型が融合しより悪化するケースもあり、より広範な効果を期待できる。
結論から先に言うと、1日に200ミリリットルの100%ジュース(ポンジュース=イヨカン果汁)を飲むと、効果がありそうだ。
実験としては、マウスの頸動脈をクリップで18分間塞ぎ、脳梗塞を起こした状態を再現する。“脳梗塞”状態のマウスに、温州ミカンの10%果汁、イヨカンの10%果汁(ポンジュース)、比較のため水だけ――をクリップ前後の計4週間飲ませた。その後、マウスの認知機能をテストし、「正常な状態」と「認知機能の低下」とを仕分けた。
実験結果としては、
・ イヨカンに効果があった。温州ミカンより効果があった・ イヨカンに特異的に含まれるヘスペリジン(ポリフェノールの一種)に着目した。ミカンの約20倍もの含有率がある
・ ヘスペリジンを摂取させると正常な動きの割合が増え、さらに脳の神経細胞死の抑制や脳内の酸化ストレスの軽減などが認められた
・ ただ、イヨカン果汁でみられた脳の血流改善は、ヘスペリジンでは認められなかった
・ 「イヨカンには、ヘスペリジンにはない血流改善を促す何らかの成分も含まれていると考えられる」「ヘスペリジンをサプリなどで単独摂取するのもいいが、さまざまな成分を含むイヨカンやミカンの摂取を勧めたい」
<出典>
イヨカン果汁で認知機能改善【100歳時代プロジェクト】産経新聞(2019/03/19)
イヨカン果汁で認知機能改善 愛媛大研究
https://www.sankei.com/life/news/190319/lif1903190008-n1.html
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