===== 引用はじめ
奈良県十津川村(とつかわむら)が、防災と高齢者ケアの両方を重視した住まいづくりに取り組んでいる。平成23年の紀伊半島豪雨など繰り返し自然災害に遭ってきた経験を踏まえ、安全な場所に集合住宅を造り、村民の「第二の家」とする珍しい試みだ。介護や買い物支援が受けられるほか、居住者以外が長期間生活できる避難所の機能も備え、地域の頼れる拠点となっている。
===== 引用おわり
ユニークで合理的な考え方だと思う。行政の負担がかなり重いとは思うが、支援を必要としている人がまとまって住むと、後々の支援の効率はよくなる。写真を見る限りでは、入居者は「老人ホームに押し込められる」という感覚は抱かないと思った。
(1) 安全な場所に集合住宅を造り、
リスクが比較的低い高台にある約5200平方メートルの敷地に29年3月、高齢者向け公営住宅、高森のいえが完成した。
(2) 村民の「第二の家」とする珍しい試みだ。
介護を受ける高齢者を中心に現在は9世帯14人が支え合いながら暮らす。梅雨や台風の季節などに高森のいえに「村内移住」し、住み慣れた自宅とを行ったり来たりする「2地域居住」を実践している人も多い。
(3) 介護支援が受けられ、
近くにある村唯一の特別養護老人ホームからヘルパーが派遣されるほか、医師による月1回の出張診療もある。
(4) 買い物支援が受けられるほか、
毎週木曜日の夕方、食品や雑貨を積んだ地元スーパーの移動販売車が音楽を流しながら敷地内に到着。音を合図に人が集まると、日用品を調達する機会はコミュニケーションを取る時間に変わり、居住者同士の会話が弾む。
(5) 居住者以外が長期間生活できる避難所の機能も備え、
近隣住民の避難所として使える広い集会所には着替えができる個室があり、風呂や台所も併設して長期の避難生活になっても困らないよう工夫した。
(6) 地域の頼れる拠点となっている。
地元の自治会長、蔭地野(おおじの)清志さん(60)は「被災しても、料理をしてゆっくりご飯を食べるような、普段通りの暮らしができる」と話す。
<出典>
防災と高齢者ケア同時に / 避難所兼ねた「第二の家」産経新聞(2019/03/08)
村民の「第二の家」 災害リスク低い高台に高齢者向け住宅 奈良・十津川村の試み
https://www.sankei.com/life/news/190308/lif1903080012-n1.html
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