2020年2月20日木曜日

(K1026)  村民支える「買い物ツアー」 <高齢者の移動>

 
☆☆
地方では車がないと、容易に「買い物難民」になってしまう。解決策として期待されるのが、自治体による「買い物ツアー」。独居の高齢者らが話をしながら、ショッピングを楽しむツアーは、認知症予防にもなりそう
☆☆
 
独居や免許のない高齢者らを対象にした「買い物ツアー」

1.   事例
1.1.  場所: 山梨県 道志村
1.2.  分担
1.2.1. 村民発: 自分たちでできることは取り組もうという姿勢
1.2.2. 村が提供: 同行職員、マイクロバス、公用車、運転手
1.2.3. 住民が負担: 運転手の日当、参加者の保険、運搬協力者の時給
1.2.4. 参加費: 無料
1.3.  参加状況: 月1回、24年度から、昨年度は1回平均16・8人(のべ202人)
1.4.  行先: ホームセンター、回転ずし店、スーパー、100円ショップ、ドラッグストア
 
2.   効用
2.1.  ストレス解消
2.2.  楽しい
2.3.  引きこもり解消、認知症予防
 
【展開】

1.   事例

1.1.  場所: 山梨県 道志村
 田舎暮らしにあこがれて移住する人も多い
 村民の多くが持ち家で、最後まで自宅で暮らしたいと望む人がほとんど
 村の高齢化率は36%超。移動の生命線である路線バスの便も削減された
 
1.2.  分担

1.2.1. 村民発: 自分たちでできることは取り組もうという姿勢
 「村民が村にお願いするのでなく、自分たちでできることは取り組もうという姿勢で意見を出してくれた」

1.2.2. 村が提供: 同行職員、マイクロバス、公用車、運転手
 村が提供するのは、同行する職員とマイクロバス、荷物運搬用の公用車、運転手。

1.2.3. 住民が負担: 運転手の日当、参加者の保険、運搬協力者の時給
 村は運転手の日当と参加者の保険料、運搬協力者の時給を負担する。

1.2.4. 参加費: 無料
 
1.3.  参加状況: 月1回、24年度から、昨年度は1回平均16・8人(のべ202人)
 月1回ツアーは24年度から始まり、月1回。昨年度は1回平均16・8人(のべ202人)が参加した。

1.4.  行先: ホームセンター、回転ずし店、スーパー、100円ショップ、ドラッグストア
 12月のツアーでは、午前9時前に村の施設を出発したマイクロバスは国道沿いの住宅前やバス停付近で次々に住民を拾った。参加者は15人で全員が顔見知り。行き先は前月のツアーの帰り道で決めてあり、午前中はホームセンター、回転ずし店での昼食をはさみ、午後は食料品と衣料品を扱うスーパーと100円ショップ、ドラッグストアを回った。
 

2.   効用

2.1.  ストレス解消
 「やはり実物を見ながら選びたい。買い物はストレス解消にもなる」

2.2.  楽しい
 「ひとりで家にいると寂しい。ツアーは楽しいから」と毎回参加

2.3.  引きこもり解消、認知症予防
 「代金の計算に頭を使い、車内や昼食中も会話が止まらない。引きこもりがちな高齢者にとって、外に出る良い機会」
 
 
<出典>
村民支える「買い物ツアー」 月1度、高齢者ら楽しむ
【~から】 産経新聞(2020/02/07)
https://www.sankei.com/life/news/200207/lif2002070020-n1.html


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