2020年3月7日土曜日

(K1041) 「呑み込む」ということを意識するとき <介護>

 
☆☆
かつては口八丁手八丁であったこの方が食べ物を飲み込むことさえ難しくなったことに悔しさを感じ、頑張りをみせていることがこのとき痛いほど感じられました――伝えられない。この気づきにくい悔しさを気づけるか
☆☆
 
===== 引用はじめ

 患者さんは一生懸命食べようと頑張っていたのですが、なかなか食べられなかったのです。「一生懸命食べようと頑張っているね。でも、入らないんだよね。悔しいよね」とお声掛けすると、涙を流されてうなずかれました。
 ご自身で言葉を出すことが難しいから、何も私たちに伝えることができないからただ寝ているだけ、ただ座っているだけのように見えるけれど、かつては口八丁手八丁であったこの方が食べ物を飲み込むことさえ難しくなったことに悔しさを感じ、頑張りをみせていることがこのとき痛いほど感じられました。
===== 引用おわり
 
 介護に忙殺されると、「痛いほど感じる」余裕がなくなるのでしょう。
 
 この後、「介護職の皆さんがそれぞれ食べさせあって、どうすると飲み込みやすいかなどの実習をしました」そうです。
 
 要点は、次の通り――この際、覚えておいて無駄がないでしょう。
===== 引用はじめ
 飲み込みやすい姿勢というのは飲み込む瞬間に頭を少し上げてすぐにおろしながら「ゴックン」と飲み込む姿勢です。読者のみなさんも「うなずきゴックン」と覚えてください。


===== 引用おわり
 
<出典>
尾崎容子、飲みやすい市政
【在宅善哉】 産経新聞(2020/03/07)
 
添付図は、
http://www.city.hino.lg.jp/fukushi/kenko/enge/1011883/1011882.html

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