2020年3月18日水曜日

(K1052) 「自己決定できる暮らしを」(日本ホスピスホールディングス) <看取り>

 
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終末期や難病患者のケアを行うホスピスを手掛ける専門業者が業容を拡大している。「職業家族」が特徴だ。介護は元気になってもらうことに価値を置くが、みとりは死を見据えたソフトランディング。スキルが違う
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1.   【ホスピスを手掛ける選民業者が業容を拡大】
2.   【介護とみとりは別物だ】
3.   【看護師の人材は、確保できている】
4.   【「自己決定」できることが大切だ】
5.   【「職業家族」が特徴だ】
 
【展開】

1.   【ホスピスを手掛ける選民業者が業容を拡大】
 終末期や難病患者のケアを行うホスピスを手掛ける専門業者「日本ホスピスホールディングス」(東京)が業容を拡大している。
 
2.   【介護とみとりは別物だ】
 老人ホームは医療の緊急性が少なく、看護師は定年後や子育て期の人が多いのが実態。しかし、その業務の延長でみとりを考えると、看護師の負荷が途端に大きくなり、施設は成り立たなくなる。介護は元気になってもらうことに価値を置くが、みとりは死を見据えたソフトランディング。違うスキルが求められる
 
3.   【看護師の人材は、確保できている】
 会社全体で600人の従業員がおり、看護師は300人。東京都町田市の施設は20室あり、看護師は15人いる。普通の施設では考えられない手厚さが実現している。やりがいを求めてホスピスが選ばれているのだと思う。病院では1人の患者に寄り添いたいと思っても忙しくてできない。看護師の待遇は病院並みで、民間企業なので時短勤務もできる。結果、募集に対して3~5倍の看護師が集まっている
 
4.   【「自己決定」できることが大切だ】
 利用者が施設での暮らしの中で『自己決定』できることが大切。世の中の施設では利用者に与えられる情報も少なく、できることも少ない。病院で食事ができなかった人が、施設では看護師の付き添いで食事ができるようになっていることも『自己決定』だ
 
5.   【「職業家族」が特徴だ】
 医師や看護師らスタッフが家族同然に付き添う「職業家族」が特徴だ。
 家族と同じ目線で引っ張れる人が必要になる。東京都府中市の施設では、自費のサービスにはなったが、難病の利用者が看護師と介護士の『職業家族』に、付き添われて孫の結婚式に出席することができた。
 
<出典>
「自己決定」できる暮らしを 日本ホスピスホールディングス 高橋正社長
産経新聞(2020/03/09)
https://www.sankei.com/premium/news/200203/prm2002030006-n1.html
 
添付「日本ホスピスグループ理念」は、次のサイトから。
https://www.jhospice.co.jp/ja/company/philosophy.html

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