2020年3月27日金曜日

(K1062)  目の健康保ち 認知症を予防 <認知症><体の健康>

 
☆☆
視力低下や目の病気と認知機能の間に関連がある。シニアが気をつけるべき目の病気として、白内障、緑内障、加齢黄斑変性がある(白、緑、黄)。早期発見・治療で進行を遅らせたり、一定の改善を目指すことができる
☆☆
 
1.   視力と認知機能とには関連がある
1.1.  緒方奈保子教授の研究
1.2.  大鹿哲郎教授の研究
1.3.  日常情報の8割以上の情報
 
2.   シニアが気をつけるべき目の病気
2.1.  白内障
2.2.  緑内障
2.3.  加齢黄斑変性
 
3.   早期発見・治療
3.1.  正常な目でカバーしてしまう
3.2.  治療は大きく進歩している
3.3.  光干渉断層計(OCT)で発見できる
3.4.  病気についてよく知ることも重要だ
 
【展開】
 
1.   視力と認知機能とには関連がある

1.1.  緒方奈保子教授の研究
 視力0.7未満の視力不良の人は、視力が良好な人に比べ、認知症の患者が2~3倍多い。

1.2.  大鹿哲郎教授の研究
 白内障の手術後の視力回復に伴って認知機能も改善した。

1.3.  日常情報の8割以上の情報
 眼球が、日常情報の8割以上を得ている。
 
2.   シニアが気をつけるべき目の病気
 「白、緑、黄と色で覚えてもらえれば」

2.1.  白内障
 60歳以上では8割、80歳以上ではほぼ100%の人に症状がある。その一方、手術などの治療により劇的な回復もみこめる。

2.2.  緑内障
 眼圧の上昇により発症するケースが多いが、正常範囲内の数値でありながら発症する正常眼圧緑内障もあり、日本人にその割合が多い。

2.3.  加齢黄斑変性
 主に50代以上の人が発症するもので、網膜の中心部の黄斑に障害が起こる。一番見たい中心部が見えないため、例えば、料理で野菜を切るときに切ろうとする部分が見えずに周りだけ見えるという、つらい状態になる。
 
3.   早期発見・治療

3.1.  正常な目でカバーしてしまう
 片方の目が正常な場合、そちらでカバーされてしまい、気づかないことが多い。症状を自覚したときには進行しているケースも多い。

3.2.  治療は大きく進歩している
 早期発見・治療で進行を遅らせたり、一定の改善を目指すことができる。

3.3.  光干渉断層計(OCT)で発見できる
 現在、多くの眼科にある光干渉断層計(OCT)と呼ばれる検査機器を使えば、従来の眼底検査で分からなかった初期段階の緑内障や加齢黄斑変性を発見することができる。

3.4.  病気についてよく知ることも重要だ
 病気について調べ、治療の継続の重要性も理解したうえで治療に入ってほしい。
 
<出典>

目の健康保ち 認知症を予防
産経新聞(2020/03/23)

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