2020年3月23日月曜日

(K1058) 「関係人口」は、三大都市圏の23.2% <少子高齢化>

 
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人口減少で支え手不足に悩む地方を中心に「関係人口」(自分が暮らす地域以外に特定の場所を継続的に訪問する人)への期待が大きい。定住者でなくとも訪れる人が増えれば、にぎわいが創出されると発想を切り替えた
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 多くの地方自治体はUターンなど移住者を増やす努力を重ねてきたが、成果が上がっていない。総人口が減少していく以上、状況が好転することも望めない。
 人口減少で支え手不足に悩む地方を中心に、「関係人口」(自分が暮らす地域以外に特定の場所を継続的に訪問する人)への期待が大きい。定住者でなくとも訪れる人が増えれば、にぎわいが創出されると発想を切り替えたというわけである。
 
 一方、都会の若者には週末を“お気に入り”の地方で過ごそうという人が珍しくない。こうした背景もあって、国土交通省が実態調査に乗り出した。
 日常の生活圏、仕事で訪れる場所以外の「定期的・継続的に訪問する場所」の有無を調べた。対象は、三大都市圏に住む18歳以上の約4,678万人。その23.2%にあたる約1080万人が関係人口に該当することが分かった。かなりのボリュームである。


 訪問理由も訪ねた。四つの型に分類される



   趣味・消費型(10.5%)
 飲食や趣味を楽しむ

   参加・交流型(5.8%)
 地域の人々と交流したり、イベントなどに参加する

   就労型(3.9%)
 テレワークや副業、農林水産業などに従事する

   直接寄与型(3.0%)
 産業の創出や街づくりなどに参加する
 
 関係人口を地方創生につなげるには「趣味・消費型」として訪れる人に、より深い関係を築いてもらうことがポイントとなる。
 
 続く
 
<出典>
河合雅司、「居場所」と「役割」が重要だ
【日曜講座 少子高齢時代】 産経新聞(2020/03/15)

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