2020年5月17日日曜日

(K1113)  長寿を願うか? / 自立期と仕上期との間にて(1) <自立期~仕上期>


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私の定義では、「自立期」:(維持、喪失、喪失からの脱却)、「仕上期」:(自立が危ういが、死は間近ではない)。現在の私は、自立している(自分のことは自分でできる)が、遠くない日に自立が怪しくなる
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 厚生労働省は、「人生100年時代」と言っているけれど、あまりジブンゴトという気はしません。一方、直ぐにでも死ぬだろうという予感もありません、自分の死を身近に感じていません。なんとなく、根拠なく、少なくともあと数年は生きていると、思い込んでいます。

 私は、何歳まで生きるのでしょうか。統計上では、68歳男性の平均余命は、17.35年。68歳男性は、平均として、85歳まで生きるということになっています。(平成30年簡易生命表(男) https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life18/dl/life18-06.pdf )。でも、実際は、明日、死ぬかもしれません。

 男性の健康寿命としては、平成25年の時点で71.19年という数字が上がっています。私に当てははめると、約3年後になりますが、実感としてはありません。
( 健康日本21(第二次)の概要 https://www.mhlw.go.jp/topics/2015/02/dl/tp0219-05-05p.pdf )

 「あなたは、100歳まで生きたいですか?」と問われたら、私は「心身ともに健康なら、100歳まで生きたい」と言うでしょう。つまり、「心身ともに健康」という条件が無くなったら、早めにおいとましてもよいと思っています。

===== 引用はじめ
 高齢社会は現実のものとなり、百歳以上の長寿者の数が五万人をこえている。
 問題は、その長寿を、単純に喜んでばかりはいられないことだ。百歳以上の長寿者の八十パーセント以上が「寝たきり」老人であるというのだから。
 …
 もし現実の「寝たきり老人」のリアルな姿を全国放送で流したらどうなるか。おそらくいたるところで高齢者の自殺が爆発するかもしれない。
===== 引用おわり
五木寛之、「新老人の思想」、P.214


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