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従来の音楽療法に疑問を持った。個人の人生に根差した曲を、カードをめくるようにメドレー式に歌う「フラッシュソングセラピー」を独自に考案。若年性アルツハイマー病患者8人に週1回のセラピーを16回行った
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音楽療法を提供する飯塚さんは、高齢者施設などでの経験から、集団で鈴などを持たせて、童謡ばかりを歌わせる音楽療法に疑問を持った。個人の人生に根差した曲を、カードをめくるようにメドレー式に歌う「フラッシュソングセラピー」を独自に考案。同センターの神経内科と共同で研究を続け、自由診療として2009年から患者に提供している。
これまでに約200人の認知症患者に実施。14年に海外の学会で発表した報告によると、若年性アルツハイマー病患者8人に週1回のセラピーを16回行ったところ、
(1) 不安や暴言といった周辺症状は大幅に改善。
(2) 見当識など認知機能についても4人で改善がみられた。
(3) 中には、認知症が進んでほとんど反応がなくなった70代女性が鍵盤を指でたたき、音楽に合わせてひょうきんな表情を作った例も。
(4) 67歳の重度認知症の女性が旅行先のハワイで聞いた「アロハ・オエ」が奏でられるや夫の方に向かって歩きだし、踊るしぐさをすることもあった。
<出典>
懐かしい歌 認知症明るく
産経新聞(2020/09/07)
音楽療法で認知症改善の効果 人生に根差した曲、身体反応引き出す
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