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「今後の生活が不安」では、次のような悩みの本音は明らかになっていない。「引きこもりの息子と同居。自分が元気なうちはまだ良いが、将来自分が亡くなったあとはどうなってしまうのか、将来に不安を感じている」
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「超高齢社会を体験し、課題解決を考えてもらう」ことを目的として、千葉県松戸市の一般社団法人「コレカ・サポート」がゲームを開発した。千葉晃一代表理事は「地域住民が第一歩を踏み出すきっかけになれば」と話している。
「コミュニティコーピング」と名付けたオンラインゲーム。「コーピング」は「対処する」という意味で、プレーヤーが協力し、地域住民の抱える悩みを解決していく。
ゲームでは、参加者が順番に、2つのアクションを行う。1つは、「実家のことが心配」「今後の生活が不安」などと悩みが書かれた「住民カード」を引くこと。もう1つは、その悩みを解決するために、①悩む住民に声をかけ本音を引き出す②地域の専門家や施設などとのつながりを作る③本音の悩みが明らかになった人に解決策を提案する―という3つのアクションから1つを選ぶことだ。
最初にカードを引いた時点では、住民の悩みの本音は明らかになっていない。まずは①のアクションを行って、カードの裏面に書かれた本音の悩みを明らかにする。「引きこもりの息子と同居。自分が元気なうちはまだ良いが、将来自分が亡くなったあとはどうなってしまうのか、将来に不安を感じている」「5年前から義母の介護をしているが、実家の母親も介護が必要になってきた」など、住民カードの裏面に書かれた本音の悩みはとてもリアルだ。
続く
<出典>
超高齢社会 ゲームで体験
産経新聞(2021/04/23)
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