2021年5月27日木曜日

(K1488) 『 じいじ、最期まで看るからね 』( ホラン千秋 書評 )

 【 読書 ・ 高橋 里華 】行動する著者は「本当の親子」になれたことを実感する。〈大変さと幸せは、実は同じところにある気がしています。大変さを克服したり、大変なことがちゃんとできたときの達成感が私にとっての幸せだとわかったのです〉


 CMやドラマなどで活躍してきた著者が、16年目に入った介護の日々とそこから見えてくる家族のあり方をつづったエッセー。育児と介護のダブルケア奮闘記。

 描かれている介護生活はとてもリアルだしヘビーだ。じいじの認知症は進み、ばあばが亡くなったことすら忘れる。暴力もたびたびで、オムツも欠かせない。 … でも、そんなつらさを柔軟な発想転換によって幸福へ変えていく著者の姿が印象に残る。

 介護をする側もつらいけれど、実は本当につらいのは今までできたことができなくなった本人の方かもしれない。じいじの身になって考え、行動する著者は「本当の親子」になれたことを実感する。〈大変さと幸せは、実は同じところにある気がしています。大変さを克服したり、大変なことがちゃんとできたときの達成感が私にとっての幸せだとわかったのです〉

 

<出典>

ホラン千秋(キャスター、タレント)、つらさを幸福に変える発想『じいじ、最期まで看るからね 育児と介護のダブルケア奮闘記』

【本ナビ+1】 産経新聞(2021/05/08)

https://www.sankei.com/life/news/210508/lif2105080003-n1.html

 

<原本>

高橋 里華 ()、『じいじ、最期まで看るからね 育児と介護のダブルケア奮闘記』



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