2021年8月14日土曜日

(K1567) 「人生の最終段階における意思決定支援」報告書の提出

 【人生の最終段階・意思決定支援】厚生労働省は「人生会議」を普及・啓発。神戸市医師会は「神戸市意思決定支援プロジェクト提案書」を神戸市に提出した。神戸市に「人生の最終段階における意思決定支援」に関する有識者会議が報告した


 神戸市では、「人生の最終段階における意思決定支援」について専門的な見地から幅広く意見を求めることを目的として、令和元年11月に「人生の最終段階における意思決定支援」に関する有識者会議を設置し、これまで5回にわたりご議論いただきました。

 このたび、有識者会議より報告書が提出されましたのでお知らせいたします。

 

【報告書の要旨】

〇人生の最終段階の意思決定支援のため、人生の最終段階の医療・ケアの話し合い(ACP)を推進すべきである。

 

〇本人と医療・介護従事者が一緒に決めていくプロセスを重視する「共有意思決定」の考え方に沿って進めていくべきである。

 

〇疾患によって比較的早く進行するもの、緩やかに進行するものがあるため、画一的ではなく疾患に応じた対応を考えるべきである。

 

〇ケアマネージャーは、多くの医療・介護関係者の連携の中心にあるという意味で、非常に大きな役割を担っているが、ケアマネージャーだけが人生の最終段階の医療・ケアの話し合い(ACP)の中心的な担い手となることは難しく、全ての関係者が、患者本人の意思決定や、患者と家族等の間での合意形成を促進する役割を担っていると考えるべきである。

 

〇家族や医療・介護関係者等との人生の最終段階の医療・ケアの話し合いについて、市民及び医療・介護従事者の認知度は低く、普及啓発が急務である。

 

〇医療・介護現場で常に人生の最終段階の医療・ケアに向き合う医療・介護従事者が意思決定支援とは何かをしっかりと理解することが大切であり、医療・介護従事者への普及啓発から取り組むべきである。

 

〇本人が自身の意思を語れない段階に備えて、本人の生き方を振り返り、今後どうするかを、家族等や医療・介護従事者と一緒に考える仕組みとして、意思表明ツールは大切であり、神戸市として統一することが望ましい。神戸市医師会の「救急もしもシート」、「価値観シート」や「共に治療について考えていくための質問紙」を参考にしながら神戸モデルを展開すべき。

 

〇人生の最終段階の医療・ケアの話し合いの推進に向けては、

①市民向けの普及啓発のための市民公開講座等

②医療・介護従事者向けの教育講演等

③医療介護施設や公的施設等におけるパンフレット等の配布

④地域の相談窓口の設置

⑤意思表示内容の保存・更新・共有、ICTツールの活用

など、報告書内容の具体化について、関係者間で合意が得られたものより順次着手するべきである

 

報告書は本市ホームページに掲載

https://www.city.kobe.lg.jp/a15830/kenko/souzoutoshi/expertpanel.html

 

<出典>

更新日:2021813日  神戸市HP

「人生の最終段階における意思決定支援」に関する有識者会議報告書の提出

https://www.city.kobe.lg.jp/a15830/kenko/kisyasiryou/296747701423.html



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