【 ケアの力 ・人の気配 】だからといって、患者さんに何をしても無駄ということはないのです。ここで必要なのは「ケアの力」です。家族の気配、生活の音、におい。これらはすべて患者さんを安心させる大切なケアになりえるのです
医療はこのような状態では無力です。できることはほとんどないと言ってもいいかもしれません。しかし、だからといって、患者さんに何をしても無駄ということはないのです。ここで必要なのは「ケアの力」です。
特に耳は最後までよく聞こえておられます。人が出入りする気配そのものが大切なケアになりえます。人はシーンと静まり返っているとかえって眠れなかったりするものです。むしろ電車の中など適度な揺れやうるさくない程度の音があるほうが安心するものです。病棟でも夜中に眠れず、日勤の看護師の出勤する音が聞こえてくると安心して眠れる患者さんは多いのです。家族の気配、生活の音、におい。これらはすべて患者さんを安心させる大切なケアになりえるのです。
<出典>
人の気配が大切なケアになる
産経新聞(2021/08/29)
0 件のコメント:
コメントを投稿