【 おひとりさま ・ ホーム暮らし 】 「妻に先立たれて独り暮らしになり、三度の食事に往生し、一軒家の管理も大変で、高齢者住宅へ住み替えたいのですが」と男性のMさん(当時71歳)が相談に来られたのは17年前です
【とかく男性は老人ホームというと、「自由がない」「束縛される」と敬遠する方が多いのですが、Mさんはこう考えられました】
「入居によって享受できるものを『資産』とし、今まで所有していたが、失うであろうと予測されてものを『負債』と考えました。バランスシートとしてみた資産から負債を差し引いたものが、今後に得られる価値の大きさであろうと判断したところ、それは意外に多く、加えて今後の未知な生活に対する期待と夢がありました」
【決め手は何でしたか?】
「介護付きで終の棲家を前提に、自然や社会環境、生活空間、運営方針、サポート態勢、施設の規模などを考えました。そして若い頃に住んでいた地に近く古い友人もおり、美術館やコンサートにも行ける現在のホームに決めました」
【入居生活をうまく送るコツはありますか?】
「現在の生活は過分に恵まれた環境だと再認識しています。ホームの生活は共同・共助社会。すべて『してもらう』のが当然ではなく、感謝の念を失わず、笑顔の人生が肝要だと思っています。優等生過ぎますか(笑)」
<出典>
米沢なな子、おひとりさま男性のホーム暮らし
【終の棲家をさがして】産経新聞(2021/08/30)
写真は、
https://kurashi-sumai.jp/kswp/archives/593
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