Facebook(1262)で「知症の親友がいて、医者に行かないので困っています。」というコメントをいただいた。
以前から気になっていたので、まとめてみた。
< 認知症の専門医に行ってもらうために >
A.騙してはいけない
B.説明方法
B-1.安心してもらう
B-2.説明する
B-3.「家族のために」
B-4.第三者から声をかけてもらう
B-5.ついでに認知症についても相談する ~ 認知症について理解してもらうのが目的
C.相談窓口
C-1.認知症疾患医療センターや地域包括支援センターの相談窓口など
C-2.神戸市の場合
【展開】
A.騙してはいけない
(1) ===== 引用はじめ
インターネットでいろいろと調べたり親戚に聞いたりしたところこんな方法があがりました。「健康診断に行こう!と違う目的で病院へ行き、病院の先生にはあらかじめ状況を説明しておく」と言う方法でした。
今思えば絶対にやってはいけない方法だったと反省しています。私の母のケースでは、最終的にはバレるのです。病院に行って薬さえもらえば、良くなると思っていた私たちは考えが甘かったように思います。
案の定、母は「私は、病気にされる!」と病院につれていく事さえもできませんでした。本人にうそをついた事で不信感がでてしまい、すべてが悪循環となってしまいました。
===== 引用おわり
(2) ===== 引用はじめ
家族は、「健康診断に行こう」「ごはんを食べに行こう」「自分が調子悪いから病院に付き添ってほしい」などごまかして病院に連れてくるのですが、認知症の人は、すぐにだまされたことに気づきます。
例えその場では怒りを露わにしなくとも、その後どんなに説得しても病院には行きませんし、家族との信頼関係も崩れ、家庭内では家族を攻撃するような悲惨な状況になってしまうのです。
===== 引用おわり
(3) ===== 引用はじめ
嘘をついたり、無理やり病院に連れて行ったりすると、家族との信頼関係が崩れるだけでなく、医師や看護師も”ぐる”と思い、ますます病院を嫌なところだと思うようになってしまいます。その後の治療がうまくいかなることも少なくありません。
===== 引用おわり
B.説明方法
B-2が中心だが、これだけでは難しい。他のアプローチも併用する。B-1.安心してもらう
(1) もの忘れのひどい高齢者は、みんな自分が以前と違う、何かおかしい、と気づいています。そして、これからどうなってしまうのか、不安でいっぱいなのです
(2) だから、上からの目線で「もの忘れがひどい」「ぼけたのよ」「困ったわね」と言われたら、それに抵抗するために「ぼけてない」と言い張るしかないのです
(3) 「一番辛いのは認知症の本人」だと言う事を家族が理解してあげる事で、本人が安心できるのではないでしょうか。
B-2.説明する
(1) 自尊心を傷つけないように
対処法は本人の性格や状況によって異なりますが、「自尊心を傷つけないこと」が大切です。例えば「最近(あなたの)行動はおかしいから、病院へ行きましょう」と言うよりも、今までのもの忘れの例を挙げながら、「治るもの忘れもあるので、早めに専門家に診てもらいましょう」と勧めたほうが、本人も抵抗なく受診することができます。(2) 家族みんなでとことん説得をする
最終的にどうやって病院へ連れていったかというと、家族みんなでとことん説得をしました。最終段階では、長男の嫁と母は泣きながら話をしていたのを覚えています。とにかくみんな母のためを思っている事を一生懸命に伝えました。お互いに心身ともにズタボロでした。しかしやはり家族、向き合うのが一番かと思います。
(3) 必要性を納得してもらう(医者の立場から)
本人には、最近のもの忘れの状況を説明し、早く診断し治療することで、少しでももの忘れの進行を遅らすことができることを説明し、納得した上で受診してもらうことが最善策と考えました。ご家族には、「本人に、今までのもの忘れの例を挙げて、周囲が困ったことを伝えてください。そして同時に、『治るもの忘れもあるので、早く専門家に診てもらいましょう』と説明して受診を勧めてください」とお願いします。
B-3.「家族のために」
(1) 「家族が心配しているから、家族のためにも診てもらってほしい」と、伝えるようにしてください。
(2) 一言付け加えて欲しい言葉は、「私(家族)の為に診てもらって欲しい。」です。「(貴方が)認知症になったら、私がとっても困る。だからお願い、私の為に診てもらって」とお願いしてみてください。認知症の人も、夫であり、人の親ですので、家族への気遣いは十分残っているのです。
B-4.第三者から声をかけてもらう
(1) 家族以外の仲のいい友人などに「いい病院があるよ」などと声をかけてもらう
(2) 気心の知れたかかりつけ医から、専門医を受診するよう話してもらう
B-5.ついでに認知症についても相談する ~ 認知症について理解してもらうのが目的
「たまには健康診断を受けよう」と医療機関に連れて行く、風邪や頭痛などよくある軽い症状をきっかけに医療機関を受診し、その際に認知症についても相談する、あるいは家族が病気で受診する時に本人に同行を頼む
C.相談窓口
「どうやって連れて行けばよいか」から相談を始めればよいC-1.認知症疾患医療センターや地域包括支援センターの相談窓口など
===== 引用はじめ
それでもどうしても受診を嫌がるという場合は、各地の認知症疾患医療センターや地域包括支援センターの相談窓口、役所の保健師担当部署、認知症コールセンターなどに相談してください。地域によっては、「認知症初期集中支援チーム」という、医療機関受診にまだつながっていない人に対応する体制を整えているところがありますので、この活用も有用です。===== 引用おわり
C-2.神戸市の場合
神戸市の場合は、以下を参照
「認知症のページ」「認知症の医療の相談について」
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/ninchisyou/index.html
<出典>
第7回 認知症患者が受診を拒む-病院へ連れて行くには
https://info.ninchisho.net/column/psychiatry_007
本人が病院に行きたがらない場合の対処法
https://www.ninchisho-forum.com/knowledge/iryou/002.html
【親が認知症になってしまった】認知症の受診を拒む方にやってはいけない対応とは?
https://livedo.jp/live-plus-do/kaigo1/%E3%80%90%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E3%81%AE%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%AB%87%E3%80%91%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E3%81%AE%E5%8F%97%E8%A8%BA%E3%82%92%E6%8B%92%E3%82%80%E6%96%B9%E3%81%AB%E3%82%84%E3%81%A3/
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