家族の弱体化、地域の弱体化が進んでいる。家族弱体化の究極の姿は、一人住まい。地域で一人住まいしている方の高齢化が進んでいる。ご近所が支えようとしても、支え切れなくなってくる。ご近所もまた高齢化している。若者がいても、仕事があり、家族があり、できることに限界がある。「丸抱えサポート・モデル」(添付図)、「本人を家族が支え、さらに、ご近所が支えて完結する」システムだけでは、うまくいかなくなってくる。
社会資源に注目したい。
===== 引用はじめ
社会資源とは、生活するうえでおこるさまざまな問題の解決を担う福祉制度や施設などのことを指します。
例えば社会資源の制度としては、高額医療制度、傷病手当、生活保護などです。 いわゆるセーフティーネットのような役割を担うもののことを指しています。 施設や機関であれば、かかりつけ医や患者会などがあげられます。===== 引用おわり
https://homonkango.net/about/begin/more/0039/
複数の社会資源を利用すれば、本人の生活の多くの部分をカバーできる。しかしカバーできない部分も残る。それを「社会資源枠外」と呼ぶことにする。本人が社会資源を活用するときの接点を「社会資源接続」と呼ぶことにする。
「補完サポート・モデル」(添付図)は、次のようになる
(1) 本人は、できる限り社会資源を利用し、社会資源枠外を小さくする
(2) 家族は、「社会資源枠外」と「社会資源接続」の二つに対応する
(3) ご近所は、家族だけではカバーしにくい部分に対して、できる範囲で「社会資源枠外支援」と「社会資源接続支援」に協力する
「社会資源枠外」を自分でできるだけ小さくして、支援の負担をできるだけ小さくしないままに、「ご近所」を当てにしてはいけないと思う。
そのためには
① どのような社会資源があるかを知る
② 社会資源を活用するノウハウを高める
③ 実際に、社会資源を活用する
ことが大切。
ただ、自分にできることは、できるだけ自分でしましょう。どうしてもできない部分には、社会資源に頼りましょう。
なお、介護保険をお手伝い代わりに使うケースがあるようだが、社会保障予算、税金のわがままな横取りで、本当に必要な人に届かなくなってしまう。しかも、自分の体を怠けさせ、自分の心を汚す。得しているのではなく、損している。やめましょう。
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