1. 海外と日本では、孤独の捉え方が違う
1.1. 海外の場合 … 精神的・肉体的に最も憂慮すべき問題として孤独が扱われている
1.1.1. 孤独を「死に至る病」と捉えて研究。英国では今年1月に「孤独担当相」を新設(*)
(*)(K0275) 孤独担当相(イギリス) <インクルーシブ社会>http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/01/k0275.html
1.1.2. 孤独度が高い人がアルツハイマーになるリスクは、孤独度が低い人の2.1倍
1.1.3. 孤独は、体重減少や運動による血圧低下効果を相殺する負の効果を持つ
1.1.4. 孤独のリスクは、1日たばこ15本を吸うことに匹敵
1.2. 日本の場合 … 孤独を礼賛しているように思える
1.2.1. 「孤独が人生を豊かにする」(中谷彰宏)
1.2.2. 「極上の孤独」(下重暁子)
2.
頼れる人がいないということ
2.1. 日本では1人を楽しむことと頼れる人がいないことが混同されている
2.2. 「日本の世帯数の将来推計」 … 単独世帯 34.5%(2015年)→39.3%(2040年)2.3. 「高齢者の生活と意識に関する国際比較検討」(添付図) … 友人も近所も頼れない
2.4. OECDの調査 … 「最も社会的に孤独」とされたのは日本人男性だった
2.5. 男性特有の傾向 … 人に頼るのが苦手、何かテーマがないとおしゃべりが難しい
3.
なぜ、日本の男性は孤独の犠牲になりやすいのか
3.1. 会社は孤独養成装置 … 現役時代は会社以外の人間関係をつくる時間もない
3.2. 雇用・社会環境 … 定年退職で人間関係が途切れてしまう3.3. 切り替えられない … 会社では上意下達、退職後はフラット
3.4. 地域環境 … 地域社会が衰退
3.5. 文化的背景 … 「言わなくてもなんとなく伝わる」ことが美化される文化
4.
どうすればよいか
4.1. 個人の取り組み
4.1.1. コミュニケーション力こそ重要 … 挨拶、ほめる、聞き役に徹する、笑顔4.1.2. お勧めなのが「ネタ」を用意すること … 趣味や生きがい
4.2. 社会の取り組み … ものづくりなど男性が目的を持って集まれる場所の整備
<出典>
「中高年の男性 孤独の危機 / 頼れる人が周りにいますか」産経新聞(2018/06/08)
本:岡本 純子(著)、「世界一孤独な日本のオジサン」、角川新書、2018/2/10
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%AA%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%83%B3-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B2%A1%E6%9C%AC-%E7%B4%94%E5%AD%90/dp/4040821882
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