2018年11月2日金曜日

(K0551)  終末期医療の意思決定(ACP) <臨死期>

 
 厚労省は「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(改訂版)を3月に示した。

 

1.   「リビングウィル」(生前意思)が重視されてきた
2.   「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)が取り入れられた

3.    リビングウィルの考え方からさらに一歩進めた
4.    意思の変化に対応する

5.    話し合うメンバーとして、介護従事者が含まれる
6.    親しい友人なども本人の意思を代弁することができる

7.   「おひとりさま」であれば、信頼のおける友人に看取ってもらいたいのではないだろうか
8.   1人暮らしになったとき、看取ってくれる友人を育てることが大切だろう。
 


【展開】

1.   「リビングウィル」(生前意思)が重視されてきた
===== 引用はじめ
 延命治療を希望する、しないにかかわらず、意識がしっかりしているうちに、自分の終末期医療について事前に明確に指示しておくことが重要と考えられている。
===== 引用おわり
 
 
2.   「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)が取り入れられた
===== 引用はじめ
 欧米ですでに普及している考え方「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)では、話し合いを繰り返し行う。
===== 引用おわり
 

3.   リビングウィルの考え方からさらに一歩進めた
===== 引用はじめ
 リビングウィルの考え方からさらに一歩進んで、家族や友人、医療関係者らと繰り返し話し合い、その都度、文章にしておくことが望ましい、とする。
===== 引用おわり
 

4.   意思の変化に対応する
===== 引用はじめ
 リビングウィルは、病気の進行や本人の心身の状態の変化などにともなって、その意思が変化していく可能性がある。「繰り返し話し合う」ことを強調するのは、この意思の変化に対応するためだ。
===== 引用おわり
 

5.   話し合うメンバーとして、介護従事者が含まれる
===== 引用はじめ
 改訂ガイドラインでは、終末期の医療・ケアについて本人や家族らと話し合うメンバーとして、医師や看護師ら医療関係者だけでなく、介護従事者が含まれることを明確化している。これは今後広がるとされる在宅医療、在宅介護を意識したもので、看取(みと)りの場は病院から自宅へという流れが背景にある。
===== 引用おわり
 

6.   親しい友人なども本人の意思を代弁することができる
===== 引用はじめ
 改訂前のガイドラインでは、本人に立ち会って「家族」が話し合いに加わるとされていたが、改訂後は「家族ら」と範囲が広げられている。 … 1人暮らしの高齢者が増えることを踏まえ、家族だけでなく親しい友人なども本人の意思を代弁することができるということを示したものだ。
===== 引用おわり
 

7.   「おひとりさま」であれば、信頼のおける友人に看取ってもらいたいのではないだろうか
===== 引用はじめ
 仮に家族がいなくても、強い信頼関係でつながった親友であれば、家族と同じような気持ちで支えてもらうことができる。「おひとりさま」であれば、そんな信頼のおける友人に看取ってもらいたいのではないだろうか。
===== 引用おわり
 

8.   1人暮らしになったとき、看取ってくれる友人を育てることが大切だろう。
===== 引用はじめ
 納得のいく最期を迎えるためにも、元気なうちから終末期医療をどうするかについて考えるとともに、1人暮らしになったとき、ACPの話し合いに立ち会い、看取ってくれる友人を育てることが大切だろう。
===== 引用おわり
 


<出典>  「終活読本 サナエ」2018年秋号から
 
終末期医療の意思決定 / 話し合いで納得の最期を
産経新聞(2018/10/19)
 
終末期医療の意思決定、話し合いで納得の最期を
https://www.sankei.com/life/news/181019/lif1810190008-n1.html

人生の最終段階について、繰り返し話し合うことが重要だ  (イラスト・園りんご)

0 件のコメント:

コメントを投稿