ニーズとシーズとの出会いがあると、充足がうまれます。シーズが待っていて、ニーズがそこに集まってくるのが、医療です。「内科」「外科」「眼科」「耳鼻咽喉科」…。どこが悪いかで、一人の人がいろいろなところに行きます(そこでは専門のお医者さんが待っていてくれます)。ここでは、人が分断されています。
人が分断されずに行けるところは、「小児科」「産婦人科」で、誰が診てほしいかで、行き場所が決まります。「老年内科」は「内科」で分断されているものの、高齢者に特化したうえで、従来の「内科」を超えるものまで、提供しようとしてくれているようです。
===== 引用はじめ
老年内科は単に内科の一部門ではなく、高齢者特有の全身的な機能低下により起こる疾患を総合的に予防し、診察・治療する診療科といえる。
対象とする主な疾患は、加齢などの原因で最近急増している、筋肉量が減少する「サルコペニア」や、健康と障害の間の状態で可逆性のある「フレイル」、認知症、高血圧症、糖尿病、脳血管障害、慢性心不全、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、老年症候群など全身に及ぶ。
===== 引用おわり
老年内科が関わる範囲は、対象とする疾患の診察・治療だけではない。
===== 引用はじめ
大阪市淀川区の有床診療所、秀壮会クリニックの熊野宏二院長は「最新の医療知識を身に付け、適切な病院への紹介や在宅診療、患者の身の回りや家族のレスパイト(休息)支援も重要になります」と話している。===== 引用おわり
お近くの老年内科医(老年病専門医)は、日本老年医学会のホームページをご参照ください。
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/senmoni/ninteisisetu/index.html
なお、上述の秀壮会クリニックのホームページによれば、そこには「老年内科」はなく、
http://www.shusokai.jp/日本老年医学会のホームページ(前出)によれば、秀壮会クリニックは「認定施設名簿一覧」には登録されていません。
また、実際に老年内科のある病院のホームページをいくつか見ても、「最近の医療知識を身に付け、適切な病院への紹介や在宅診療、患者の身の回りや家族のレスパイト(休息)支援」まで面倒をみてくれるかというと、よくわかりません(現実ではなく理想を語っているのではないか?)。
新聞記事の引用を中心に紹介しましたが、実際のところは、各位でご確認ください。
<出典>
「老年内科」で柔軟な医療を産経新聞(2018/11/16)
0 件のコメント:
コメントを投稿