2018年11月8日木曜日

(K0556)  無症候性アルツハイマーの修道女 <脳の健康>

 
 テーマは、前回(K0556)と同じです。
 

===== 引用はじめ
 調査の対象となった1人にシスター・メアリーという方がいました。シスター・メアリーは中学卒業後修道院に入り、84歳まで数学教師をつとめ、その後、101歳で亡くなるまで積極的に奉仕活動をされていました。死後、彼女の脳を調べたところ、明らかにアルツハイマーの病変が見られたのですが、亡くなる直前まで認知機能は正常だったのです。また、コミュニケーションにも問題はなく、日常生活も自立していました。いわゆる無症候性アルツハイマーだったのです。
===== 引用おわり
 

1.   生活スタイルはアクティブシニア

===== 引用はじめ
 なぜ、彼女は生前アルツハイマー病を発症しなかったのでしょう? それは、彼女の生活スタイルにヒントがあります。
 シスター・メアリーは、若い頃から規則正しい生活を送りながら、知的活動を行い、奉仕活動などを通して社会の中で人とのつながりを持ち続けていました。この生活スタイルはアクティブシニアと呼ばれる人たちとも共通し、アルツハイマー病はもちろん、認知症全般を予防する上でとても有用なものです。
===== 引用おわり
 
===== 引用はじめ
 認知症予防につながる生活スタイルのポイントを整理すると、規則正しい生活、脳の機能を使う知的活動、人や社会とのつながりを持つ、といったことが重要になります。

 具体的には、このようなことを心がけましょう。
・決まった時間に起床、就寝し、三食きっちりバランスよく食べる
・家族や友人とコミュニケーションをとる、人づきあいを大切にする
・身の回りのことやお金の管理は自分でする
・趣味など、自分の好きなことで新しいことや少し難しいことにチャレンジする
===== 引用おわり
 
 


2.   ライフスペース

===== 引用はじめ
 これは、まさにアクティブシニアのライフスタイルです。アクティブシニアとは、自分なりの価値観やこだわりを持ち、仕事や趣味などの活動に意欲的で元気なシニア層の人たちです。こうしたライフスタイルは認知症予防にもつながりますが、これに大きく関わるのが、ライフスペースです。
 ライフスペースは人の生活するエリアのこと。その人の自宅からどれだけ世界が広がっているかということです。ここでお気づきかと思いますが、シスター・メアリーをはじめ、アクティブシニアのような生活をしていると自然とライフスペースが広くなります。つまり、ライフスペースが広い人は認知症になりにくいといえるのです。
===== 引用おわり
 


<出典>
無症候性アルツハイマーとは? ライフスペースを広げてアクティブシニアに!
https://www.imairumo.com/anpi/article/20171030a.html

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