ホームホスピスの意義(私見)
(1) 「癌・エイズに限られる緩和ケア病棟」の補完
(2) 「年齢や障害の程度に制限がある介護施設」の補完(3) 「負担を強いられる在宅介護」の補完
(4) サービス提供の効率化、質の向上
(5) 「自宅に替わるホーム」の提供
(6) 空き家の有効利用・空き家問題の低減
【展開】
(1) 「癌・エイズに限られるホスピス緩和ケア病棟」の補完
===== 引用はじめ
Q がん以外の難病などの病気でも利用できますか。A ホスピス緩和ケア病棟の利用対象となる患者さんは、現在の保険診療上は「主として苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍の患者又は 後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者」となっています。従って現状では、その他の病気での利用は困難となっています。
===== 引用おわり
https://www.hpcj.org/uses/q_and_a.html
(2) 「年齢や障害の程度に制限がある介護施設」の補完
例えば、グループホームの場合、
===== 引用はじめ●入居条件
グループホームに入居するには、65歳以上、要支援2または要介護1以上の認知症患者である必要があります。また、地域密着型サービスであることから、施設と同一地域内の住居と住民票があることが求められます。住民票を持ってからの期間を条件として設けている自治体もあるため、入居を検討している施設がある場合は個別に問い合わせてみましょう。
===== 引用おわり
https://www.irs.jp/article/?p=361
(3) 「負担を強いられる在宅介護」の補完
===== 引用はじめ
在宅介護経験者が実感した苦労で、5割以上の方が回答しているのが、A)精神的・B)時間的・C)肉体的 負担A) 「精神的な負担(74.3%)」
・「休みが取れない」(51歳)、・「ずっと面倒を見なくてはいけないので、自分のことは後回しになり、何もできなくなって気が滅入る」(45歳)、・「物忘れが激しく、5分前に言ったことを何度も繰り返し言うので、毎回返事をするのが苦痛だった」(51歳)
B) 「時間的な負担(62.5%)」
・「仕事が束縛される」(57歳)、・「とにかく、自分の時間は寝ている時だけでした」(65歳)、・「24時間営業のコンビニエンスストアで休みなしに働いているのはこういう感じかなと思うほどでした」(57歳)
C)
「肉体的な負担(53.3%)」
・「腰の痛みで歩けなくなり、トイレに連れて行ったり、お風呂に入れられない」(55歳)、・「介護疲れで倒れて半月入院した」(63歳)、・「自分よりも重い体重なので、負担が大きい」(62歳)===== 引用おわり
https://kaigo.homes.co.jp/manual/voice/kentou/kurou/
(4) サービス提供の効率化、質の向上
在宅の人に福祉・介護・医療・保健・看取りなどのサービスを提供する側からみれば、例えば5人がバラバラの家に住んでいるより、一か所にまとまって住んでいる方が、はるかに効率的にサービス提供ができます。余裕ができた分、サービスの向上も期待できます。
(5) 「自宅に替わるホーム」の提供
自宅で最期を迎えたいが実現できないケースが多いようです。自宅に近い環境を提供します。
===== 引用はじめ私たちが行う「ホームホスピス」は、高齢になって病いを持ったり、思わぬ障害とつきあうことになったりした時に、自宅に限りなく近い環境で、最期の瞬間まで安心して共に過ごせる場所です。その時間がたとえわずかであっても、その人らしい生活が尊重される、その人にとって安心できる居場所です。
===== 引用おわり
https://npo-tki.com/
5人から6人で共に、友として、伴って暮らす。血のつながりはないけれど、疑似家族に。
(6) 空き家の有効利用・空き家問題の低減
「民家の空き家を借りて」開設するホームホスピス、借家賃が安いだけではありません。
===== 引用はじめ民家を使った「かあさんの家」は現在、宮崎市内に4軒。入所者が毎日使う食器は、それまで入所者が使っていた食器を使っています。そのほうが新しく買った食器より落ち着くし、日常の暮らしを実感できるメリットがあるからです。
…
宮崎市は、ホームホスピスに使う民家に対し、最大5万円の家賃半額補助を日本で初めて実施しています。
===== 引用おわり
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/694
地域にとって、空き家は悩みの種で、その低減にも寄与します。
===== 引用はじめ
なぜ空き家が問題になってしまうのか?
A) 建物の老朽化
B) 防災上の問題
C) 防犯上の問題
D) 景観や衛生の悪化
===== 引用おわり
https://money-property.com/fudousan/akiyamondai/
補助制度も各地で整備されてきました(宮崎市だけではありません)
===== 引用はじめ
東京都 看取りの住まい整備へ補助金
東京都は今年度、「暮らしの場における看取り支援事業」の一環として、看取り期まで対応する小規模な住まいの整備・運営費に対する補助を行う。ホームホスピスのように、少人数が家庭的な雰囲気で生活する場を想定。空き家など既存建築物の活用も含む
===== 引用おわり
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