2018年12月12日水曜日

(K0588)  野村沙知代 ~ 「ピンピンコロリ」が理想 <臨死期>

 
 妻も、いつも「ピンピンコロリが理想」と言っていた。
 
 元プロ野球選手、監督で野球評論家の野村克也さん(83)は昨年12月、妻、沙知代さんを85歳で亡くした。「サッチー」の愛称で、タレントとしても活躍した沙知代さん。
 
===== 引用はじめ
 あの日、昼ごろ目を覚ますと、今までそんなこと言ったことなかったのに、「手を握って」って言ってきたんだ。「どうしたんだ、おまえ」と手を握ったけど、予兆があったのかねえ。
 それから少しして、リビングでテレビを見ていると、お手伝いさんが「奥さんの様子がおかしい」って呼びに来た。行くと、食事をしていた妻がテーブルに頭をつけてじっとしている。背中をさすって、「どうした。大丈夫か?」と尋ねると、「大丈夫よ」って。救急車が来たときには息がなかった。虚血性心不全でした。健康診断でも悪いところはなかったのに、人間の最期なんてあっけないもんだね。苦しまず痛まずで眠るように最期を迎えました。
===== 引用おわり
 
 「ピンピンコロリが理想」と言いながら、しぶとく生き続けるのが世の常。さらりとやってのけるのは、流石、沙知代さん。
 
 
 ところで、「虚血性心不全」とは


===== 引用はじめ
 所属事務所から死因として公表された「虚血性心不全」とは何だろう。
 その名の通り、「虚血性心不全」とは、虚血(血が流れなくなること)のために心臓が働かなくなること(心不全)だ。
 まず心臓に血液が行き渡らなくなる。このため、心臓の筋肉の細胞は酸素や栄養の不足により死んでしまう。そして心臓が動かなくなれば、全身に血液が行きわたらなくなる。全身の細胞が死んでしまう。こうして死に至る。
===== 引用おわり
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20171209-00079102/
 

 「ピンピンコロリが理想」なら、「虚血性心不全」で死ねばよい、ということになる。
 
===== 引用はじめ
  野村さんは85歳で亡くなる前日まで、普通の生活をされていた。いわゆる「ピンピンコロリ」であり、大往生という人もいるだろう。
 しかし、肉親の突然死を経験してみると、それがたとえ大往生であったとしても、心の準備ができていないために心に穴があいたような衝撃を受ける。夫の野村克也さんも、大きな衝撃を受けているにちがいない。心中心よりお察しする。
===== 引用おわり
出典、同上。
 
 良い事ばかりでは、なさそうである。
 


 ところで、「虚血性心不全」を防ぐにはどうすればよいだろう。

===== 引用はじめ
 結局血管の健康を保つしかない。
 東京都監察医務院ウェブサイト「突然死の中で最も多い急性心臓死」によれば、日常生活を以下のようにすべきだという。
•会社などの定期健康診断は必ず受診すること。
•年に数回は血圧測定をすること(特に30歳以上の人)。
•塩分はできるだけ少なくする。肥満を防ぐ。
•何か症状が出たら医療機関に受診する。
•禁煙。
•ストレスをさける(特に競争心が強い努力家、性急、短気な人)。
•スポーツなどの趣味を適度に生活の中に取り入れ、睡眠を十分に取る。
 上で挙げられたことは当たり前のことばかりだ。結局健康に王道はないということなのだ。
===== 引用おわり
出典、同上。
 

 「ピンピンコロリ」と死にたければ、「虚血性心不全」になればよく、そのためには上記と逆のこと(不摂生な生活)をすればよい?
 
 塩分はできるだけ多くする。肥満になる。タバコを吸う。ストレスを受ける。趣味はたしなまず、いつも睡眠不足である。
 
 はっきり言って、こんな生活はしたくない。それでも頑張ったところで、「虚血性心不全」になる前に生活習慣病を患い、「ピンピンコロリ」どころか、ネンネンコロリ(寝ん寝んコロリ)になってしまいそうだ。最悪。
 
 意図して「ピンピンコロリ」と死ぬのは、とても難しそうである。
 

<出典>
何があっても「大丈夫よ」 つらい日々、仕事で紛らわす
【最期のとき】 産経新聞(2018/11/27)
 
野球評論家・野村克也さん 妻・沙知代さん
https://www.sankei.com/life/news/181127/lif1811270016-n2.html
 
添付写真は、以下から転載
https://ent.smt.docomo.ne.jp/article/546917

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