2018年12月29日土曜日

(K0606)  R&D社調査レポート (1)  介護が必要になった時に最も暮らしたい場所 <介護>

 
===== 引用はじめ
 介護時に最も暮らしたい場所として、男性は半数以上が「自宅」を希望。 男女で意識の違いがみられる。
 男性は「自宅」が55%、「高齢者向け施設」が30%と「自宅派」が25ポイント上回ったのに対し、女性は「自宅」が42%、「高齢者向け施設」が39%と「自宅派」と「高齢者向け施設派」で大きな差がみられなかった。(図1
===== 引用おわり
 

 この差をどう解釈するか。

(0)  介護が必要になった時、暮らしたい場所の選び方に性別で違いが見られる背景として、

(1)  【家族に頼りたい思い】男性は家族に頼りたい思いが強いと考えられますが、

(2)  【「適応力」の差】更に男女の「適応力」の差も影響していると思います。

   女性は就職、結婚、出産、復職といった人生の転機から、コミュニティの変化を経験することが多いため、「新しい人間関係や生活環境」に対して、 男性よりもハードルが低いと考えられます。

   一方、男性は社会に出てからリタイアするまで家庭と職場が主な生活の場であり、他のコミュニティ経験が少ないままリタイアを迎えることから、「新しい人間関係や生活環境」に対する抵抗感があるのではないでしょうか。
 

 なるほど。

 他にもあるのではないでしょうか。

(3)  【期待度】男性は妻には介護力があり介護してもらえると期待するが、女性は夫には介護力がないと思い期待しない

(4)  【自己像】男性は介護される自分をイメージするが介護している自分はイメージしない。女性は介護する自分をイメージするが介護されている自分はイメージしない

 

 さて、(2)で「意適応力の差」に注目しました。
 
(1)  「適応力」は、リタイア直後の元気な時に新たな趣味や生きがいを探す際にも必要なものであり、老後の充実した生活を手に入れるためのカギの1つとなるでしょう。

(2)  リタイア後の幸せな暮らしのためにも、

   男性はまず新しいコミュニティに「踏み出す勇気」を持つことが大切です。

   そして企業側は、サービスや場を提供することによって勇気を後押ししてあげる必要がありそうです。
 

<出典>
iDOBATA KAIGI  調査概要(株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント)
https://www.rad.co.jp/report_list/20180621/

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