2018年12月19日水曜日

(K0595) 「誰もが暮らしやすいまち」 (1) 「みんなの声かけ運動」 <地域の再構築>

 
 兵庫県で「みんなの声かけ運動」が実践されています。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf10/universal/koekake.html
 
 みんなの声かけ運動推進会議事務局は、公益財団法人兵庫県身体障害者福祉協会が運営しています。声をかける対象者を添付図に示します。
 
 そもそもこの運動は、「障害者に声をかけましょう」から始まったが、実践していくと「障害者だけに声をかけ、障害者以外には声をかけなくてよいのか?」という疑問がわき、対象者が「障害者」以外に広がったそうです。
 

 添付図では4つに分類しているが、四つ目がいわゆる「障害者」に当たります。三つ目は「障害」があると認識される状態です。

 それに対して、一つ目と二つ目は、「障害者」とは呼ばないでしょう。特に「高齢の人」「子どもや子連れの人」「妊娠中の人」は、特別の人ではなく「普通の人」が人生の過程でその立場に立ちます(男性は妊娠中の人にはなれませんが)。だから、今はともかく人生というレンジで見れば「他人ごと」ではありません。そういう意味では、「外国人県民の人」「障害者」は「他人ごと」と感じてしまうことがあるかも知れません。
 
 高齢の人、すべてが対象になる訳ではありません。元気な高齢者には特に声をかける必要はない一方、足腰が弱った人や認知症の人にも声をかけたいものです。外国人県民の人でも、「日本語がわからない」「日本風習に慣れていない」「日本人の友人がいない」人には声をかけたいものですが、これらをクリアーしている人には、特別の配慮は必要ないかもしれません。
 

 ちょっと話が変わりますが、住む家を探しているのだが「入居契約を拒否される」という問題が起きており、特に高齢者・外国人・障害者にとっては深刻な問題になっています。これらの人たちをみると、「みんなの声かけ運動」の対象と見事に一致しています。
 
 これらの人たちをひとくくりにして「生活しにくさを抱えた人」と呼ぶとするなら、「誰もが暮らしやすいまち」にする第一歩として「生活しにくさを抱えた人に声をかける」ということは、意味あることだと思います。


<出典>
みんなの声かけ運動 リーフレット


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