2018年12月23日日曜日

(K0599) 「誰もが暮らしやすいまち」 (3) お手伝いの手引き <地域の再構築>

 
 みんなの声かけ運動のリーフレット(前出)の中に「お手伝いの手引き」の記述があります。
 

===== 引用はじめ
「お手伝いの手引き」
     困っている人がいたら 「お手伝いしましょうか?」

(1)  「何かお手伝いすることはありませんか」などと、まず声をかけましょう
(2)  何をしてほしいかよく聞きましょう
     必要な手助けも様々です。本人の意思もよく確認しましょう
(3)  その人にあった方法で手伝いましょう
     サポートは必要な部分にとどめて、手伝いの押し付けにならないように
(4)  みんなで手伝いましょう
===== 引用はじめ
 

 私は、気に入っています。
 
 先ず、(1)(2)(3)は、お手伝いするときの具体的な手順を示しています。

 次に、(2)(3)の説明は、「ちょっと違う手伝い」になってしまうのを防ぎます。「本人がしてほしいとは思っていない手伝い」「本人はしてほしくないと思う手伝い」「本人が自分でできるのに、それを横取りする手伝い(自助努力の妨害)」「手伝う人本人が満足するための手伝い」「独り善がりな手伝い」「押し付けの手伝い」「おせっかい」は、逆に迷惑です。迷惑でも、断りにくいです。
 例えば車椅子がレストランに入ったとき、椅子をどかせて車椅子のままでテーブルにつきたいか、普通の椅子に乗り移って食事したいかは、本人に聞かないと分からないはずなのに、お店の人が勝手に決め込んで対応してしまう。親切そうに見えて、実は不親切だそうです。

 最後に、(4)も大切です。海外では、階段の前に車椅子がとまると、誰がすぐ手伝いに来て、すぐ何人もが来て、知らない人たちのチームができあがり、車椅子を運ぶことがよくあることです。日本では、手伝いの補助が必要な時も、知らんぷりする人が多いようです。

参考:「車いすでの移動介助」(階段移動)
http://www.123kobe.com/base/wp-content/uploads/2013/04/25-34.pdf
 

 会議でこの話をしたとき、「声をかけるときは、次の3つも大切だ」という意見がありました。

   後ろから声をかけず、正面から声をかけよう
   資料をわたすときも、横からではなく正面から
   目を見て、声をかけよう
 
 「たかがお手伝い」、「されどお手伝い」。よく考えてお手伝いしましょう。

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