2018年12月30日日曜日

(K0608)  R&D社調査レポート (2)  健康や家族に対する意識態度 <介護>


 「結婚や家族に対する意識態度」の調査があります。
 

 質問は

1.   夫婦のつながり
1.1.  配偶者は自分にとって心の支えである    「心の支え」と略する
1.2.  夫婦だけで過ごす時間を大切にしている   「夫婦だけの時間」と略する

2.   子供とのつながり
2.1.  子供は生きがいである           「生きがい」と略する
2.2.  子供とは友達のような関係でいたい     「友達関係」と略する
 

 回答者は

1.   男性自宅願望者               「男性・自宅」と略する
2.   男性高齢者向け施設希望者          「男性・施設」と略する

3.   女性自宅願望者               「女性・自宅」と略する
4.   女性高齢者向け施設希望者          「女性・施設」と略する
 

この調査結果を添付図に示しています。これをどう解釈するか
 

1.   「夫婦のつながり」と「子供とのつながり」とは、傾向が違う
 「夫婦のつながり」は相互関係だが、「子供とのつながり」は必ずしもそうではない。「友達関係」は相互関係だが、「生きがい」はそうではない。「生きがい」だけが違うパターンになっているのはそのためではないか。
 

2.   「夫婦のつながり」においては

2.1.  「心の支え」と「夫婦だけの時間」との傾向が同じ

2.2.  「男性」>「女性」
 そもそも、交友関係が男性より女性が広いことが関係しているのではないか

2.3.  「心の支え」>「夫婦だけの時間」
 そもそも「夫婦だけの時間」が限定的なので低くなるのではないか

2.4.  「男性・自宅」>「男性・施設」だが、「女性・自宅」<「女性・施設」
 自宅で暮らしているとどうしても女性に負担がかかってしまう。施設に入ってしまう方が、女性にとっては「心の支え」「夫婦だけの時間」を大切にできるのではないか

 

3.   「子供のつながり」においては

3.1.  「生きがい」と「友達関係」との傾向が違う

 「生きがい」は親にとって子供がどういう位置づけにあるかを問うており、「友達関係」は相互関係を重視するかを問うているので、傾向が違うのは当然ではないか

3.1.1. 「生きがい」>「友達関係」

 「友達関係」は「子供とのつながり」の強さとは関係ないのではないか。「友達関係」でなくても「子供のとのつながりが強い」ことは十分ありえる。そもそも「友達関係」になって「子供とのつながり」を強めようとする人が少ないだけのことではないか

 

3.2.  「生きがい」においては

3.2.1. 「男性・自宅」だけ大きく、他はほぼ同じ

 「子供は生きがい」だと観念的に考える男性が、観念的に「自宅」を選ぶのではないか。観念的とは、必ずしも現実に即さないという意味。観念的な女性は少ない。

 

3.3.  「友達関係」においては

3.3.1. 「男性」<「女性」

 「友達関係」で「子供とのつながり」を強めようとする「女性」が多いという事ではないか

3.3.2. 「男性・自宅」>「男性・施設」だが「女性・自宅」<「女性・施設」

 施設に入っても「女性」は「友達関係」を維持できるが、「男性」にとっては距離的に離れると「友達関係」を維持するのが難しくなるのではないか
 

 根拠はありません。結果が起こった理由を考えるとこうなった、ということです。
 

<出典>
iDOBATA KAIGI  調査概要(株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント)
https://www.rad.co.jp/report_list/20180621/


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